宗教の垣根を越えて世界哲学を成せば、世界永遠平和がなせるはず。
日が暮れ始めた神社の境内には、力なく横たわる子どもたちの死体があった。からすが目を光らせている。獰猛な目だ。私は儀式のために来たのに、先に終わらせていたのか。残念だ。残念だ。命のない空の死体にはもう用はないので、私は踵を返す。鳥居の影が伸びていた。いないのはわかっていても、誰かに見られている気がしてならない。歩く。鳥居はすぐそこだ。
あの夏から一年 僕はあの日のままで 変わらないけど それでも諦めたくないから
ラスノートへと死んでゆけ 晴れたなら、あの子のもとへ、飛び立とう しがらみを捨てて夢の先へ 涅槃と欲
星月夜の夜、凪は波と逢瀬する。この時間を、人間的な幸せを凪は大事にしたかった。悟った凪は世界哲学を構築する。人類の行く末はいかに。