誰もが頭で考えて、しかしすぐ忘れるようなことをあえて文字に起こす。つまり吐き溜め。
朝目が覚めて目を開ける。その瞬間から意識的に人間の脳は考えることを始める。目の前を流れるとてつもない量の情報を全て取り込むことは不可能で脳は必要がないと判断した情報は勝手に捨て去る。
そこで思う。人間に必要のない情報なんてあるのか。確かに、米を食べる瞬間の行為に目の前の壁の模様の情報は必要ないからその情報は入ってこないだろう。
しかし壁の模様を見て得た情報と米を食べる瞬間の行為を意図的に結びつけることができるのなら、それは普段人間が考えもしないようなことを文字に起こせるんじゃないか。