春眠
あと少しだけもう少しだけ
殻の中に隠れていたいんだ
誰かが靴を履かせようとしても
陽だまりのポケットが落ちるまで
私の顔に落書きをするから
光は夢をくじ引きで当てる
たゆたう胸を囲む柔らかい
リボンでできた谷間に吹く風が
Tシャツの形に抜けてゆくよ
瞼の奥で見つけた横顔が
旅路と一緒に曲がっていくのを
幸せだと感じているのに
その理由を置き忘れた体を
探そうとした迷子の眠りは
どうして名札をつけられないの
春眠
あと少しだけもう少しだけ
殻の中に隠れていたいんだ
誰かが靴を履かせようとしても
陽だまりのポケットが落ちるまで
私の顔に落書きをするから
光は夢をくじ引きで当てる
たゆたう胸を囲む柔らかい
リボンでできた谷間に吹く風が
Tシャツの形に抜けてゆくよ
瞼の奥で見つけた横顔が
旅路と一緒に曲がっていくのを
幸せだと感じているのに
その理由を置き忘れた体を
探そうとした迷子の眠りは
どうして名札をつけられないの
春眠