月の女神
月から女神が降りてきた
そう錯覚するくらい月の輝く夜
月明かりが導いた彼女との出会い
いつも隣で笑っていた
二人だけの穏やかな時間
永遠に続くと思っていた
僕は彼女が大好きだったから
でも彼女は僕から離れていった
隣にいるのが辛いと去っていった
無邪気な彼女を苦しめるくらい
僕の背負っているものが大きくて
だけど僕は隣にいて欲しかった
僕だって逃げたいくらい重いから
彼女がいることが救いだった
彼女は何もできないと言ったけど
それは間違い
彼女の存在自体が何にも代え難いもの
いつまでも待っている
そのままでいいから
僕の隣は彼女以外あり得ない
月の輝く夜に
女神が降りてくる日を待っている
月の女神