狂ったのは君のセイ -銀土-
狂ウ俺ヲ見ツメル御前
──明かりをつけましょぼんぼりに
「嫌だ…ッ…やめてくれっ」
──お花をあげましょ桃の花
「頼む……,頼むって…」
──五人囃子の笛太鼓
「銀…っ、銀時っ…!」
──今日は楽しい雛祭り
「うあぁぁぁぁぁぁっっ!!!!」
なぁ、土方。
なんでそんな怯えた目で俺を見るの?
俺がお前を愛してるのが、まだ伝わらない?
俺はお前が必要だ。
だから、お前も俺が必要だろ?当然だよな。
俺たちは二人で一心同体。
な、そうだろ土方。
俺が居なきゃお前は息することすら出来ない。俺がいるから生きていられるんだよね。
なぁなぁ、土方。
土方熱いの好きだったよな?
さっきの蝋燭垂らしも、良い顔してたよ。
火炙りは流石に怖い?
そっか、じゃあ煙草で根性焼でもしようか。
大丈夫、
土方なら我慢出来るよ。
だって、俺の土方だもん。
俺は土方以上に土方を知ってるよ。
土方の気持ちいい所や、いじめてほしいところ、ぜーんぶ。こんなに銀さんはお前を愛してるのに、何でそういう目をするの?
おかしい?
俺。
そりゃおかしくもなっちゃうよ。
だって、土方可愛いんだもん。
土方が悪いんだ。
全部。
俺をここまでおかしくしたのは土方、お前自身なんだよ。自覚は無かったか…。
だから責任取ってね、最後まで。
ふは、ようやくわかったみたいだな。
土方は俺の言うとおりに生きていけばいいんだよ。
お前の隣を歩くのは、俺だ。
-fin-
狂ったのは君のセイ -銀土-