懐かしい匂い〜高銀←土〜
高銀←土です。
完全アウトかも。
一応注意という事で、
本当にお気をつけを……。
はい、
go。
迫る影
仕事がない日の万事屋は、とても平凡なもので。特別、依頼が舞い込まない限り、いつもダラっとしているが銀時はこんな他愛ない時間がなによりも好きだった。
『ん、新八ー。ティッシュねぇかー?きれちまった』
すると、奥の部屋で掃除機をかけていた新八がヒョコッと顔を出し、
『あ、すいません。買い置き無いです』
とだけ言うと、また掃除機のスイッチを押した。
『チッ、まじか。俺花粉症なんだけどな…』
銀時はソファに寝転がってる神楽をみる。酢昆布をくわえながらじっと神楽も銀時を見ていた。
『なんだヨその買ってこい的な目は。私はパシリじゃないネ』
『大体銀ちゃんがいつも夜布団にティッシュの箱持ってくからすぐなくなるんだヨ。大方結野アナの事でも考えて、ヌいてるんじゃないアルか』
追い立てられるように銀時は立ち上がると、時計を確認し外へ向かった。
『神楽、あのやろー…俺をなんだと思ってやがんだ…。』
ブツブツ言いながら、
一通りの少ない道を歩きスーパーに向かう。空を見上げると、重い灰色の雲。今にも雨が降り出しそうだ。
『早く帰んねぇと…あいつが来ちまう…』
少し小走りになりかけた銀時に、
誰かが腕を引っ張った。
『……っ⁈』
ガタンっっ‼︎
----------時を同じく万事屋では
コンコン…
『?銀さんかな。あいてますよー』
お茶をすすりながら、
新八は玄関の方を覗き見た。
しかし入ってこない。開けるのを待ってるようだ。よいっしょ…と腰を上げて扉を開けた。
『よう。』
『あ、土方さんでしたか』
そこにいたのは、
真選組鬼副長とうたわれる土方だった。しっかりした制服を着てる。
『すいません、銀さんなら今でかけています。中で待ちますか?』
『おう、そうさせてもらうぜ。っていうか、万事屋にちゃんと高杉の事言ってくれたよな?』
すると、新八はキョトン?という顔をし、何かを思い出したように手を叩いた。
『そういえば、一昨日近藤さんが来ましたね。姉にしばかれて帰って行きましたけど…』
『あのゴリラっっ‼︎』
土方は新八が声をかける前に、
ものすごい速さで今来た道を戻って行った。
『高杉の目撃情報がでたから、気をつけろって伝えておいてくれって言ったのによ‼︎‼︎』
--------------銀時side
いってぇな…
誰だよ⁉︎
俺は細い路地に引っ張られ壁に叩きつけられた。叩きつけた奴の腕をガッチリ掴むと、そいつは更にその手を押さえつけ俺に口づけをしてきた。
『…っ…‼︎⁇』
いきなりのことで頭が回転しない俺はただなされるがままだった。
そしてその口づけは、段々と深いものになってくる。
『ん…っ…ふ…ぁ…』
自分でも気持ち悪い声が口から次々とでてくる。なんとか相手の胸をグーで叩くと、ようやく口を離した。
『やっぱ、銀時とのキスは甘ェな?』
ゆらっと動く闇、
次の瞬間月が現れその暗闇の相手を光でうつしだした。
『…てめっ、高杉ッ‼︎‼︎』
『よぉ銀時ィ。久しぶりのキスはどうだったよ?』
ニヤリと笑う高杉は俺の背筋をぞくぞくさせた。こいつとキスをしたのは、もう何年も前の事。攘夷戦争の最後の夜にした時だった。
『相変わらずお前の声は最高だな。煽るのも変わらずうめェときた』
『…っ……』
正直俺はもうこいつと関係を持ちたくねェし、持つこともないと思ってた。なんなんだよいきなり…
『俺ァな、ずっとお前の事忘れられなかったんだ。あの夜聞いた、お前の声、お前の顔、お前のキス…。ずっと忘れられずにいた』
下を向きながら話す高杉の声はくぐもっていてよく聞こえない。けど、俺のことをずっと思っていてくれたようなのは伝わってきた。
『だからよ銀時ィ…もう一度抱かせろ』
耳元でそう呟かれた俺に、
また背筋の寒気を感じた瞬間、
再び口を塞がれる。
『…んっ…ぁん』
『愛してる、銀時…』
どこか懐かしいキスに動けずにいると、奴の手がしたに伸びてるのがわかった。俺は力無い抵抗を必死でする。
『やめっ…高杉っ…‼︎』
『うるせェ』
俺のソレを取り出すと、
高杉はためらいもせずに口に含んだ。思わず力が抜ける。
『はぁ…ん…やらっ…』
『いやじゃねェだろ銀時ィ…?』
上下に汲いたり、先を舐めたりしてどんどん俺に快感の波を押し寄せてくる。でも俺は…土方の…あいつのじゃないのにイくのは絶対に嫌だった。
『っ…我慢すんなよ銀時ィ…。相当気持ちいい筈だぜ…?』
いちいち俺の腰にくるような低音で囁く高杉も、頬を赤く染め我慢しているようにみえる。
『嫌だね…絶対イかねェよっ…』
『ンな事言ってられるのもいつまで続くかね…?』
--------------土方side
ちくしょう…‼︎
高杉のことを早く伝えておけば
一人で歩かせる事をさせなかったのに…‼︎‼︎
手ェ出すなよ、高杉。
--------銀時&高杉
その頃高杉は、
銀時の中を侵食していた。
『ぅあ…っ…ぁぁ…、、』
声にならない声が、
銀時から次々と溢れ出る。
立ったまま埋められた為、
膝もガタガタ震えてしまっていた。
『っ…お前ん中気持ちいいぜ…』
高杉はそう言うやいなや、
慣れさせようとはせずに早速腰を動かし始めた。
『ばっ…か‼︎…動く…な…ぁ』
律動と同時に高い声が銀時の口からでる。興奮した高杉は、さらに動きを早めた。
『ぁぁぁ…っ…んぁ…』
『イけよ銀時ィ』
高杉は、
最後に思いっきり奥まで突き刺した。
『んぁぁぁぁッ…‼︎‼︎』
銀時の身体が大きく仰け反った。
そしてそのまま、身体をビクつかせている。
『ぁ…ぁ…ぁぁ…』
ザッザッザッザッ
砂を踏み走る誰かの足音。
そして、ちょうど銀時たちがいる路地の入り口に立ち止まった。
『…はぁ…はぁ…はぁ…』
銀時は虚ろな目のまま、
その方向をみると愛する恋人がたっていた。
『とう…し…ろう…』
『銀時‼︎‼︎‼︎』
土方もまた、愛する恋人のところへ駆け寄ろうとしたが、思わず止まってしまった。
『よぉ、真選組副長土方十四郎さん?銀時の恋人だっけか、…こいつ、お前じゃなきゃイかねェって頑張ってたぜ』
『てめぇッッ、高杉ィ‼︎‼︎‼︎』
抜刀する土方に、高杉は嘲笑うような笑みを浮かべた。
『ふん、せいぜい大切にしろ。いつか奪ってやる、銀時をな。』
背中で手を振る高杉は、
闇に消えていった。
そこに残ったのは、
静かなる静寂と銀時の荒い息。
ハッと気が付いた土方は刀を納めると、銀時を抱き起こした。
『悪ィ…ごめんな銀時…ッ…。もっと早く来てれば…お前を守れたのによ…ッ…』
荒い息のまま、銀時は首を振った。
『へへっ…そんな謝るなよ十四郎…。俺……頑張ったんだぜ…?それだけ…お前の事大好きって……、意味だから……な?』
土方は少し嬉しそうな、切なそうな顔をすると、ぎゅっと抱きしめた。
『お前の家行ったら、忘れられるぐらいに消毒してやっから…』
銀時の困ったような、はたまた嬉しそうな顔が、ほのかに光る月明かりに照らされてうつしだされた。
---fin---
懐かしい匂い〜高銀←土〜
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
いろいろ、すみませんでした(~_~)
よし、
次も頑張ろうか。