記憶が失くなっても君はずっと側に居ますか?
記憶喪失の祈理夢。心を閉ざして、友達も居ない。
ある時男の子に出会う。感動ラブストーリ?。
私。
私は祈理夢年齢は16才。性格は記憶喪失のため人見知りになってしまった。
病気と言うのかな?ちょくちょく記憶がなくなる
時がある。記憶喪失は10才の頃から。
今はまだ軽い症状だから名前も家族も知人も覚えてる。
いつか名前も家族も知人も……失くなるのかな。
お医者さんは症状不明って言ってたし。
独りに……なりたくないよ………────…。
~朝~
「んん……n…。ふぁ〜。朝か。」
今日は記憶なくなってないか。
よかった。いつも寝る前の時は怖い。今度こそ…明日こそ
記憶が全て失くなるのかと怖いからだ。
だから、夜はいつも遅くに寝てしまう。
「ギュルルル〜。お腹空いた。」
私は階段を下り、ドアを開けた。
「おはよう。お母さん。」
私はお母さんに挨拶をした。
「おはよう。」
お母さんは笑顔で挨拶をしてくれた。
お母さんはいつも笑顔だ。きっと私が記憶喪失だから
悲しませないためだろう。高校に行ってなくても怒らない。
私はお母さんに救われてる。もしお母さんがすごく冷たかったら
私はきっと前のように笑う事を忘れてしまうだろう。
お父さんは出て行った。そりゃ私がこんなんだか。でも全然
悲しくない。だってお母さんがいるから。
「お母さん。今日の朝ご飯は何?」
「夢の大好きなハンバーグよ!」
そう、私はハンバーグが大好き!
「ほんと!?嬉しい!」
私はとびきりの笑顔を見せた。
「いただきまーす!」
私は早速ハンバーグを食べた。
モグモグ
「美味しいよ!お母さん!」
「夢はいつも美味しいって言ってくれるから幸せだわ。ウフフ」
だって美味しいんだもん!
「ごちそうさま!。」
私は少しでもお母さんの負担を減らすため毎日洗い物
をしている。
「いつもありがとうね。」
「ううん。お礼なんていいよ。当たり前の事をしているだけだから。」
私はそう言い終えた瞬間頭痛に襲われた。
「ア゙ア゙…くっ!………。」
「夢!!!」
私は意識がなくなり倒れた。お母さんの叫ぶ声を聞かず。
────────……。
お…かあ…さん?
「おかあ…さん……。」
「夢!!ちょっと待っててね!お医者さん呼んで来るから。」
お母さんは急いで病室を出て行った。
ここは…病院…?
そうか…私、また倒れたんだ…。
私は一筋の涙を零した。
怖いよ……。失いたく…ない。
ガラッ!
勢いよくドアが開いた。
「夢!?どうしたの!?」
「ううん。なんでもない。」
「夢ちゃん。大丈夫?」
この人はずっと私を担当している、松永さん。男性でとても優しい。
「はい。大丈夫です。今日はいつまで寝ていたんですか?」
「今日は2日間…。」
「延びましたね。」
私は小さく答えた。
「そうだね。今回はとりあえず、一週間入院してもらうからね。
もし何かあったら延ばすから。」
「分かりました。」
一週間か…。暇だな。
「食事がまだでしょ?持って来たからこれ食べて。」
松永さんが食事を前に置いた。
「はい。」
松永さんは『じゃあ行くね』と言ってた病室を出た。
「お母さん。これから仕事なの。ごめんね。」
「大丈夫だよ。行ってらっしゃい。」
「行ってきます。」
お母さんが出ていき。一人になった。
私はご飯を食べ、そして私は深い眠りに落ちた。
今は3日目の朝、私は暇で本を読んでいた。本を読み終わった私は外に散歩しに行くことにした。
私は病室を後にした。
廊下を歩いてると、折り紙を折っている子供たちやテレビを観ているおばあさんたちが居た。中には静かな子も居た。人見知りなのかなと私は思った。
色々考えているといつの間にか玄関に着いていた。スリッパを脱ぎ、外用の靴に履き替えた。
外に出ると太陽が眩しくて、顔を手で覆った。今の時期は夏、今日は異様に暑い。
私は再び歩き出した。
「暑いな…。」
私は呟いた。私は勢いよく周りを見渡した。この呟きを聞かれていないかの確認だ。私は人見知りで人の目が気になるからいつもこうだ。
そんな自分が嫌だ。もっと明るければ友達もいっぱい出来た…いや…それでも出来ないか。どうせ記憶が無くなるんだから。本当私ってバカ…。
人が周りに居るため人気のないベンチを見つけ座った。
記憶が失くなっても君はずっと側に居ますか?
読んでいただきありがとうございます!
ぜひ続きを楽しんでくれると嬉しいです。
掛け持ちしているのでそちらの方もあるので見てみてください。