パフェツアー
スランプの時には、甘いもの
パフェツアー、というのを、ご存知だろうか。
食べ歩きのバスツアーなどではない。
ただ、単に、ファミレスや喫茶店に、パフェを食べに行くのだ。
中学生の頃、勉強や部活や、友達付き合いで悩んでいると、母親が、
『パフェツアー行くか⁉︎』
と、声をかけてくれた。
そして、母、私、妹の3人で、パフェを食べに行く。
そんなことが、数回あった気がする。
はっきり言って、悩みはひとつも解決していない。
ただ、パフェツアーの日を楽しみに、頑張る、というだけだ。
けれど、それは、とても大切なことだったと、後になって気がついた。
悩んでも、努力しても、どうにもならないことは、ある。
なんとか前向きにやり過ごす。それは、人生に、あると便利なスキルなのかもしれない。
パフェツアーにはもう行くことはない。けれど、私は、なんとか生きている。
お母さん、パフェツアーに誘ってくれて、どうもありがとう。
パフェツアー