宝島の夢


さんざめく、宝島

明けぬ夜毎(よごと)の 夢をさすらう

赤茶けた海、小指の面影

ポタージュと、薪ストーブの温もりは

とおく とおく ぼーっと汽笛を鳴らすようだよ

ほつれて黄ばんだ

セピア色の飛行機雲、やぁ

ぽつり ぽつり アルバムをめくり、

ため息 だけが

スケルトン(びん)に詰まれて じっと

水の(たま)りのあたりで ぼーっと

やるせない主人の帰港を 待ち侘びているようだよ

宝島の夢

宝島の夢

「さんざめく、宝島 明けぬ夜毎の 夢をさすらう 赤茶けた海、 ・・・・・・」

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-09-14

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