『オリオン座』
幸せは公平に分配される訳じゃない
分かっていても星に願いを
『オリオン座』
どこまで好きになれば愛と呼べるの
この気持ちの行き着く先は分かるのに
どうやって行けばいいのか迷子
君が手を引いてくれればいいのにな
二人で見た空なのに覚えてるものは
実は全く違うなんてのもよくある話
同じとこを見てるはずなのに
違う星座をなぞっている今も
アタシの赤くなった指先が
空ではなく君のコートを掴む頃
酔っ払ったアタシとシラフの君
その唇と唇が触れ合う頃
君越しに見えるオリオン座の
余りに呆気なく見つかる様
綺麗で泣きそうなのに
この場には相応しくなくて誤魔化した
多分涙なんて不必要
ただ幸せでいていい筈なのに
もっとひとつになりたくて
焦れったくてもどかしいだけ
いつもちょっとだけ冷たい
君が纏う空気が好き
澄んでいるからよく見えるの
ちゃんと目印にしてるから安心して
「君の中のオリオンで迷う事もできない」
『オリオン座』