破滅への階段

もう二度と引き返すことができない

階段を降りていた事に

今更気がつきました

あの人はそう言って

これ以上ない絶望の顔で

私を見ました

そんな私は

どうしても汚れまくったあの人に

触れることができなく

どうせ

手を差し伸べたところで

あの人が背負った病気は治ることもなく

やめようやめようと思っても

やめることが出来なかった遊びのせいなの

そうあの人が言うのなら

ざまあみろと言いながら

見つめることしかないでしょう

破滅への階段

破滅への階段

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-01-12

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