『甘い生活』
冷たい空気を吸い込んで
君が白い息を吐く
『甘い生活』
年末の慌ただしさと
年始のシンとした感じ
どれだけ繰り返しても
特別な気がするんだ
君を僕のものにした夜
僕が君のものになった夜
どれだけ繰り返しても
きっと特別に思えるよ
アタシが好きなら
他は全部捨ててよと
怯えながら言う君は
可哀想なくらい僕が好きだね
合鍵のキーホルダーは
お揃いじゃないとお気に召さない
そういういじらしさは
僕だけが知っていればいい
子供みたいに頭を擦り付けて
「アタシが好き?」と
何度も聞いたりして
本当に君は怖がりだ
涙目で見上げるそれが
どんなに僕を惹き付けるか
解っているのかいないのか
すぐに頬を膨らます君
「僕が完璧に愛してあげる」
『甘い生活』