A4 1枚という制限の下で日々書き溜めている、短篇集です。
FF零式、永劫回帰
人類は確かにここ、東の果てに楽園を創ったようだ。 扉の先には、美しい園が広がっていた。その絵はまさにミレーの『春』のような輝かしき絢爛だった。遠く、樹の木陰で本を読む少年。花が咲き誇る庭を散歩する乙女たち。彼らは僕と同じなのだ。彼らは僕がやってきたことに気づいていたようだ。少年は本を閉じ、乙女たちは手を振ってきた。…………涅槃脳。私を僕を、神や仏にしないで、悟らせないで。
死ぬのが怖い。帰るのがコンナニモ怖いだなんて
花と、少年と、乙女と、世界と、終末と。 世界は繰り返す。君に触れるため。
ふんどし・柵・花火・類人猿 の四題噺 竜頭蛇尾だろうが、いいや。