アイとユウ

ありふれたことばで満たされたい

つつみこむようなやさしさを感じたい

ひとりでたべきれない憂鬱を

切りわけられたらわたしにください

棘がひしめきあいすすり泣く

空のかすみに打ちひしがれる

ひとなんていつも身勝手だけれど

ふたりきりなら構わないから

構わないから 遠くにいこう

ふたりで遠くの 海でもいこう?

赤い眼でひとり夜を明かす

あなたをもう見たくはないから

見たくはないから 見なくちゃいけない

ひとりでたべきれない憂鬱を

切りわけられたらわたしにください

あなたのとなりにいさせてください

アイとユウ

アイとユウ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-03-19

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