おもちゃと私

ふと懐かしくなっておもちゃ箱を開けてみたあんまり覚えていない物も多い。今見るとセンスのないものばかりで笑えてしまう。こんなもので昔の私は満足できたかと思うと可笑しくて可笑しくて。小さいころの自分は何を考えて生きていたんだろうと思ってしまった。ビーズをえんえんと通して繋げたりしたなーそういえば。結局戻すけど。そういえば髪型にも拘っていた。ツインテールにしてもらうのが好きでリボンを結んでご機嫌だった事を覚えている。そのリボンも今はぬいぐるみの首を飾っているし時間の流れは残酷なんだなって思う。いつまでも子どもでいたいしたぶん子どものままだけど確実に時間が変わっていくのが辛い。そのままでいたいのに。
「マリーちゃん処分するものは決まったの?」
「全部まとめて捨てて」
「いいのー?それとか気に入ってたのに?」
過去なんて私にはどうでもいいのよさっさとすてればいいでしょ。
「どうせ残したら残したでおもちゃで遊ぶ年じゃないとかっていって捨てるくせに」
「そんなこと言わないし」
嘘つけ。母親がおもちゃ箱を持って部屋から出て行った。
さて新たなおもちゃの携帯ゲーム機で遊ぶとするか人間ってすごいよなどういう技術か知らないけどほんとありがとう。さて、今度は何して遊ぼうかな。自分だけ変わらずに時代だけ変わらないのかな?今のままでいいんだけどゲームの進化だけは見届けないと死ねないよ。

あとがき
トイで思い出すのは誕生日に買ってもらった熊のぬいぐるみですね。とってもかわいくて妹が買ってもらってた犬みたいなぬいぐるみを馬鹿にしてました。妹がリボンちゃんっていって可愛がっていたの思い出して笑いが止まりません。私は名前をつけませんでした。何故かは忘れたけど。多分誰かにあげたと思います。おもちゃはお姉ちゃんからのお下がりが多くて自分のはあんあまり買ってもらえなかったのであんまり愛着もないんですよね。

おもちゃと私

おもちゃと私

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-10-08

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted