語り口はオーソドックスに。
前後するたび
陽がくれて
アナタを感じた
朝が来る。
エモーションがむず痒い。
布団の裏に隠したい。
刺さない画鋲に
用はなく,
ポスターのスターが
カッコ悪い。
前髪のように垂れる端っこ。
隠蔽する視線は
誘うまでも無い。
自慢のチャイムは
鐘のよう。
大聖堂も
目じゃない。
音を綺麗に鳴らすのは
満ちる空気と
時たまの空白。
加えるエプロン。
お尻の誘惑。
コールミー。
コールミー。
揶揄する心の空洞に
オウムが下がって
懲りない。
コールミー。
コールミー。
いつまで経っても
電話だけが
気に入らない
けど。
コールミー。
コールミー。
コールミー。
コールミー。
メモ用紙を火にくべて,
ボールペンは転がった。
ペン先が中心点らしく
対して遠くに行きやしない。
重心は近くて
大変そう。
100円玉は
損なわれないのに
インクの1滴も漏れやしない。
頑固そうな黒い色。
提供された等価のもの。
ショップ店員は
真面目に言ったもの。
インクの1滴も
漏れない日々です
と。
コールミー。
コールミー。
鳴り響く。
オウムは少しキュッとする。
コールミー。
コールミー。
コールミー。
コールミー。
火はタイルの上を寝転がり
あたり一面に灰こぼす。
胸騒ぎに踊れない洗濯ドラム。
ドレスは引っ掛かる。
注意書きの表示なんて
対して当てにならない。
どうして引っ掛かる?
胸騒ぎには
踊れやしないよ。
きっとお話は
オーソドックスに添えたい。
ドラマチックを排すれば
オウムだって鳴いてくれる。
心の縁に居るのなら,
逆さまに居るのなら,
屁理屈を投げ込むから
その通りに
素直に返してよ。
コールミー。
コールミー。
口当たりならアルデンテ。
1つも負けやしない。
コールミー。
コールミー。
投げ込んだ屁理屈。
素直に返してよ。
コールミー。
コールミー。
心の内で鳴り響く。
それもオーソドックスと
言われても。
コールミー。
コールミー。
鳴り響く。
オウムが少し
キュッとする。
語り口はオーソドックスに。