林檎が好きな象のシャツ。泳ぎ好きな淡水魚。
糊付けで
シャツが崩れた。
地図は背中で
更新された。
増えたのは大きい動物園。
手を繋げる
象さんもいる。
コレクトテレフォンは
黄色の花。
束にすると
嘘くさく,
単体にすると
頼れない。
難しさを感じるのは,
思うより指が
心に近いから。
思えば両手で
ハートも作れたから。
内燃機関は不要でも
それは愛を物語ってる。
でも,
プリクラは
今も眼を大きくしてしまう。
外れたコンタクトは
どうしようもない。
何処かで踏まれて
何処かで乾いてる。
視力は少し落ちて
視界は変わらない。
窓枠に開くページは
建て付けが心配。
工具はちょっと足りないかと,
おじいさんは心配する。
大丈夫。
ネジは回せる
歳月だ。
ポスターは壁に
十分に貼られ,
拭きすぎず蛇口は
水を出す。
対象を写すことに
温度はそんなに
関係しない。
給湯器のピッピは
適切に,
世界の温度を計ってる。
お湯の中でブクブクする。
感謝の数だけ
行儀は悪い。
クリオネの
頭が割れた。
そんなニュースは
少しショッキング。
テレビで伝える時刻まで
疑いたくなる。
触手まであったのか。
驚いて
睫毛が伸びる。
そんな僕はどう思う?
クリオネは引いてない?
そう知りたいコーナーは
始まらない。
定刻はいつの間にか
生まれた数字と一緒になった。
頭割れるクリオネ。
僕は仕事する。
一緒にご飯を
今度食べよう。
上京した地ビールって比喩。
喉を潤し,
懐かしい話で盛り上がる。
枯れたのは
それだけの年月。
あの時貸した
エッチな本。
返せと求める。
意外と真剣。
変わってたまるかと
屁理屈こねる,
大人な子供は
笑い合う。
どこかに隠して
捨ててない。
思いでに棚は
彩られる。
暖色系と
寒色系に,
生きる淡水魚を仮定しよう。
泳ぎ方を夢見る。
そうだね。
少し尾びれが広く,
身体は決して
小さくない。
サービス精神に溢れていれば,
覗く子供の眼を周り
決して好奇心を離していない。
生きる淡水魚を仮定しよう。
泳ぎ方を夢見よう。
記述する
道具は容易い。
語り口が難しいけど。
たまに道具の
形も借りて,
水流 流れる
夢も見よう。
世界地図と真新しい
シャツの糊付け,
崩れた背中でも
更新されて,
大きい動物園が増えた。
手を繋げる
象さんもいた。
林檎は持った。
忘れちゃいけない。
私はペンギンが好き。
宣言する,
声がする。
そうなんだ。
じゃあ
シャツが乾くまで,
ナゼを探る
関係をしよう。
淡水魚は泳いで
象は林檎が好きだから。
話もきっと尽きないよ。
林檎が好きな象のシャツ。泳ぎ好きな淡水魚。