ネムリヒメストーリー
毬藻の隣
傷付ける。
蔦は喜び
葉を落とす。
ふかふか
には程遠い。
敷き詰めたりない
心が躍る。
踏まれた裾。
泣いている。
話してご覧。
脱いでご覧。
綺麗な服
に着替えてご覧。
氷になれる
水の中。
ワタシ名乗る,
眠り薬が効いてくる。
登れない梯子
に腰掛けて,
降りれもしない。
本読まない。
ささくれ見つけて,
取りもしない。
痛い痛い
の飛んでいけ。
下手な絵になる
追いかけっこ。
肌着の熱気。
こっち来ないで。
匂いがついた
ら止め処もない。
膝曲がる眠り姫。
百年先の予想する。
きっと爽やか。
きっと健やか。
すくすく蔦
は育ってって,
残った手。
根も忘れ。
理由ありげ。
意図も見せず
微笑して。
木彫りアプローチ。
小さい子
に投げられて。
コロコロ転がり
アナタノモト。
囲まれた毬藻,
ワタクシゴト。
浮いていく。
ワタクシゴト。
目が覚める。
棘の空白。
刺す手順。
1番初め
に笑窪落ち。
2番初め
に手帳を閉じる。
書いてくこと
も思いは出せず,
消してくこと
は自然に進む。
そうして
初めて会ってから,
笑顔で挨拶。
交わす
事なる。
毬藻の水槽。
覗いてる。
目が合うアナタ
はワタシのダアレ?
思い浮かんでスクリュー,
攪拌される関係上。
百年先
の予定を立てた
眠り姫
だけ尊敬してる。
絵本を買って
とせがんでる。
泣いているか
は未確認。
もたれる本棚。
悲しさに酔う。
ネムリヒメストーリー