愛夢
細い糸を絡めあうように
赤を伝ってたどるように
触れた熱は忘れないで
重ねた心は消えないで
ただあるかもわからない
小指の糸にしがみついて
ただあるかもわからない
小さな夢にしがみついて
毎日を待っても
そこに居るかもわからない
君を捜すのは恐いよ。
恐怖で胸がつぶされてしまうその前に
消えかかった温もりが
明日を探すのをやめようと言った。
甘い音が溶けるように
熱い色が混ざるように
会えない時を埋めるから
零れた愛は棄てないで
溢れた恋は抱き締めて
言葉が消えてしまう、その前に。
愛夢