オンナノコ



ビー玉が挟まった玄関で
半開きの外をみる。
花の香りまではしない。
戻っても髪留めに傷はない。





お花さんのことを考え過ぎと,
私をつついたママはいない。
じょうろで濡らして抱えたスカート、
明るい陽射しでも乾かせない。





茶色の壁にもたれて眠る。
チョコレートは午後にできない。
抜かれた雑草とするお喋り。
抜いた風味は甘くない。




容易く届く気持ちの手紙,
雑貨屋さんに瓶詰された。
綺麗な水も入れられなくて
抱えて眠る保存の仕方。




温めてしまっても孵りはしない。





洗濯機の中の生活,
膝を抱える服にワタシ。
可愛いいハンガーに掛けられる。
今日の曇りを気にしてない
左右されない予報もあった。





顔半分で笑ってと
注文受けて応えちゃった。
インスタントの写真で生まれる。
仕上げ方に愛はある。





彫刻刀でも掘り下げてよ。
カラーを捨てて,
インクの匂い。

オンナノコ

オンナノコ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-08-20

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