小さい猫にも問われてる





小さい猫にも問われるのは
涙が水色ではない事情。
食べちゃったかな その色は。
塩っ辛くて泣いちゃいそう。








平熱抱えて涙は流れる。
36度は意外に速い。
条理に冷めるその前に
お気に入りの絵本を読んでる。








机が新しいからだな。
木目調と涙が遊ぶ。
脱脂綿で吸わなきゃいけない?
それも愛だと言えない日々だ。









少し舐めた自分の名前も
しょっぱさが入ってた。
飽きっぽい涙と思ってた。
意外なセンチメンタルが内に跳ねる。









涙補給のタンクを持って
開ける門扉がキイッという。
あとで油を差しておこう。
買って置いたケースを思う。









行きがてら,
小さい猫にも問われる。
涙が水色ではない事情は何?









チャプンというのはタンクの隣。
それはねって語りはじめる。

小さい猫にも問われてる

小さい猫にも問われてる

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-08-06

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