回って生まれた、そうだと聴いた。
・回って生まれた、そうだと聴いた
『回って生まれた、
そうだと聴いた』
その過程
潔く深くて
見える終わり
勤しむ始まり
回る時には
動じないメソッド
床に溶け込む
加減ないベクトル
立ち上がるに
低い床の階上と情
倒れるふり
天井は、只高くなる
一層
吐きやすい空調
「、」
剥がれ取れるトーン
早々に
二酸化炭素を吐く
捻り
加えている間主観の
(もっと見えない)
かかるその不自然な関係
なぜなら
「とそうして」
(回って生まれた、
そうだと聴いた)
匿名性と
一般性と
その
もうもうとした、
前、
真上。
この視界の
例えば良く見える端の
赤い屋根の
黄色い看板の
誰も登ってない
あの消していない
様子と理由を
意味ある文字を
固め
定めて
遊ぶ、
遊ぶ
不等と
記号。
(とうっと
跳ぼう、)
遠くとも
近くとも
紛うことなく
能わざることなく
指図される前の
空想のように
休む前の
夢中のように
(その過程は
潔く深くて)
緞帳の一幕は「そう、奏功して」
過たず
捻り解いた
いち、
重ねし続け
また、
時間差もまた
(もっと見えない
「かかるその不自然な」)、
始原は
「拍手で迎えられる静かな関係」。
息を尽くして
「光を溶かした」
ー幕上がる
そう、
見える終わり、
「勤しむ始まり」。
回って生まれた、そうだと聴いた。