と契機は
・契機
保たれて。
石臼と煙管の打ち
整える階段を足で均したこころ配りは
直ぐに昇る地図の煙、
見送る其処の下の月
木がない見た目
透る御神酒の表が濡れ
どこが裏か?とふざけ合い
抱える餅米持ち合って
鼻を鳴らす瓜坊。
留守番の出目金は
お吸い物は温めておくか冷まして頂くというのか
とした言伝。
宵を引き摺る、
小休憩に輪唱する。
昼に蛙の方から習った
ゲコゲコ
より
ゲーコゲコ。
葉の音で、
風見鶏の方向性は
フウフウって
どこの幹にも。
それは天狗の親分かもしれず
猩々、
忽ちに走る。
それで月でも大いに出るだろう。
満ち欠け
っと
まん丸
っで。
保たれて。
石臼と煙管の打ちに
兎立ち
踏み鳴らし
橋の支えに足を置く。
杵は最早送られて
鼻を鳴らす瓜坊は餅米を抱え合う。
透る御神酒の表が活き
裏ごと握って注ぎ合う。
見上げる所の下、
月と杵との接着面を思ってる。
と契機は