延長線の
・延長線の
睫毛で遊ぶ
延長線の
木目と鳴りの
踏み
右足からの
踏み足は
ゆっくりと雪解けるような外の
それでも内へ影伸びてく様なほど
回転
たたん。
閉じた扇子で
揺れる黒が
その先
池のゲンゴロウを起こす
鯉は口を「あーん」と開けて
二回転目の始まりを見ます。
余所見は厳禁と言われ
たたんっ。
と鳴る床は
たたんっ。
木目が向こうに行くのです。
たたんっ。
左足の内側は
きゅっ
と押して増えるのです。
たん。
そっと待つかき氷は忘れて仕舞う
蝉はまだまだ 鳴きそうになくて
ぱしゃんっ。
お皿を潜らせた
綺麗な水の音でしょう。
ゲンゴロウは顔を見せて
壁の枝葉も描かれた先から伸びる。
お昼に似合う白い素麺は氷をコロコロさせて
日差しは斜めから中程に入り右足からの踏み足を待つ。
木目は揃ってます。
蝶々は近くを翔ぶだけです。
延長線の