とういまうわり
・とういまうわり
はださがり
とういまうわり
ほうほうと
いきつがいのまに
屈み
巻かれ出来る三層目を前にしてする
かけり
頬っぺたにも行ってき
手の甲にも刺さり
分かり
下駄の踏み場を支えてる
したのこと
カタタイ
七つ斜めに隙間を通し
縦横掛けずにそのままにホッポリ
とい。
畳み目の蟻の口は固い
から
「買って来たのは一つの缶だけ。
絵柄に蟹はいないみたい。」
と
メモ用紙は
「言わないよ。」
言わないんだよ。
「言わないよ。」
と
まるし るし。
とうい、
まうわり。
はださがり
ほむ、
すなねの、
うねる平らな
かな
まむよ
ほむ。
陰が揺れて綺麗なんだと
ある人は一文でも言うのだろう。
そうかもしれない。
蟻は通ったし、
肌と畳にはそれがどうやら分かるようだから。
とういまうわり