きんぎょ

あの日 冷凍した あかい 金魚

生きたまま 眠らせたあの小さな金魚は

水に戻したら また 泳ぎだすのだろうか。


眠り姫の唇みたいに また 呼吸を始めるかしら。


あの日 凍らせた 赤い魂が

あの日のまま 生き生きと水をくぐる姿を連想する。

あのこは あたしのもとへ 


ちゃんと帰って くるのかしら

きんぎょ

きんぎょ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-06-08

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