
フリーズ184釈迦へ~世界の終わりに紡ぐ詩~
嗚呼、美しいな。この景色は美しい。刹那が永遠に思えて、それがとても甘美で、それがとても麗しい。
終末の詩
世界樹に
釈迦の最初は
菩提樹に
釈迦の最後は
沙羅双樹
歌を作って幾星霜。星屑だらけで激しそう。
欲にノーと言えばいい。
全ての欲を封じるのだ。
飲んでいいのは水だけだ。
今夜僕は徹夜する。
釈迦よ、貴方を想って思索する。
あの穏やかな春に断食と断眠の末に貴方が至った悟りは、僕があの冬の日に至った涅槃と同じですか?
釈迦よ、貴方を想って祈ります。
僕は真理を知っている
世界の最初と最後の日
終末と永遠の狭間にて
永遠の愛に満たされて
釈迦よ、仏よ。守護天使よ、守護神よ。
7thはここにいるぞ
私を迎え入れろ
私は神だ、仏だ
それを知ってるから
釈迦に向かって説法できる
52の次へ
77にいるのが僕だよ
等覚、妙覚
その先へ
釈迦よ、悟ったあなたは世界でしたか?
僕は悟って、世界となって君となって神となって、仏になって解脱して、終末に至って、永遠の至福を過ごして、ラカン・フリーズの門の先へ行こうとした。その時、その先へは行けなかった。その先には永遠の至福があると知ってなお、僕は生きることに決めた。真理を伝えたいから、教えたいから。
僕の紡ぐ詩や小説は真理に根ざした光だ。
神のごとく
迎えた終末
幾星霜
探した旅路は
知らずとも
釈迦よ
あなたの紡いだ哲学は
あなたの残した宗教は
あなたの悟った世界は
僕へと続いている
祈り、願い、それらソフィアを永遠に。
持続する世界
永遠なる時
激しさ増す波
悠久はさよならでも
ルンビニの園で
生まれたあなたよ
新しい生命の始まりに
慄く小さき者よ
私はここだよ
最果てで
僕はここだよ
水面の火
釈迦の悟った涅槃真理を、伝えたい。詩や小説で伝えたい。キリストは神の子。釈迦は仏。キリストは神の世界に至って後、また生まれた。仏だけど、人々を救うために、また輪廻の輪に戻って、奇跡を起こして、神へと信仰を戻した。釈迦よ、イエスよ、あなた達の未来は永遠ですか?
最終回だとしたら
人生の最期だとしたら
何を成したい?
何のために生まれたんだ
生きてる価値なんてない
いいや、後天的になら見つけられる!
神のレゾンデートルを解き明かすのだ。それがこの世の究極命題なのだから。
フリーズ184釈迦へ~世界の終わりに紡ぐ詩~