黄緑色のお茶会
昨日思ったことを、今日は忘れている。
昨日も今日も、みんな同じ顔をしている。
赤い髪の毛をした男の子が通り過ぎていく。
なんで生きているんだろう。
通り過ぎていく男の子を見つめながら、僕はそう思った。
交わされる会話の中で黙っている男の子。
彼の気持ちはそこではないどこかで吐き出されるのだろう。
どうか、それが良い場所でありますように。
彼が、後腐れなくいられる場所でありますように。
日々を紡ぐのは時としてこんなにも難しいことなのか。
電車に揺られながら、全てが馬鹿ばっかりに見える日もあれば
目に見えるもの全てに尊敬の眼差しや、同情の気持ちを抱くこともある。
こんな人間に何を迎え入れることができるのだろう。
黄緑色のお茶会