「夜窓」
なつかしさは止めやらず
砕けたびいだまの糸
この心臓に刺繍をきざむ
日に深く
日に濃くなりゆく
手毬ころげ
兎のお月見
銀の花敷き詰めて
黄色な瞳の青水晶
薄紅色のとんぼ玉
針持たぬコンパスと成りにけり
黒い霧は夜のめざめ
なつかしさが金魚鉢から溢れ
青白いユリ
灯し始めて
「夜窓」
なつかしさは止めやらず
砕けたびいだまの糸
この心臓に刺繍をきざむ
日に深く
日に濃くなりゆく
手毬ころげ
兎のお月見
銀の花敷き詰めて
黄色な瞳の青水晶
薄紅色のとんぼ玉
針持たぬコンパスと成りにけり
黒い霧は夜のめざめ
なつかしさが金魚鉢から溢れ
青白いユリ
灯し始めて
「夜窓」