「星の劇場」
今日のぶんはもうおしまい
また、おいで。と時計が言う
一日数分の人形劇
小指ほどな大きさの、人形二つ
片方は獣だろうか、首輪を一筋赤い花の色
もう片方は春の夜空
雨の幻影朧の月
白く霞に攫われそうな肌
ねえ、あの二人はどうなるの?
姿かたちも判明しない二人は…
それは今度、今度だよ。
星がまたたき何処かへ溶けた
劇場の舞台は、もう見えない
春の夜の夢を見る間、
風のなんと寒いこと…
「星の劇場」
今日のぶんはもうおしまい
また、おいで。と時計が言う
一日数分の人形劇
小指ほどな大きさの、人形二つ
片方は獣だろうか、首輪を一筋赤い花の色
もう片方は春の夜空
雨の幻影朧の月
白く霞に攫われそうな肌
ねえ、あの二人はどうなるの?
姿かたちも判明しない二人は…
それは今度、今度だよ。
星がまたたき何処かへ溶けた
劇場の舞台は、もう見えない
春の夜の夢を見る間、
風のなんと寒いこと…
「星の劇場」