「朝の風景」

 雪被(ゆきかむり)の白妙菊
 冬の白煙上げる家の花壇に一本(ひともと)あり
 冷たい川の水を飲みて
 ひと心地の溜息そっと吐く
 見えぬ霞に蝶と化けた仙人が乗る
 白煙の白米の香り
 霞と混じりて
 町は白染の風情となった
 どうか荒々しく濯がれませんように

「朝の風景」

「朝の風景」

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-11-07

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