フリーズ77 歌曲集『終末ノート(終末の音)』
無題の詩(愛する友より)
もしも この歌声が 響くなら
大空 渡って あの子のもとへ
悲しみも 喜びも 雲の流れに身をまかせて
一日の始まりと 一日の終わりに
歌を歌おう
歌を歌おう
破壊と創造『フリーズ』~水面の火、水辺の花、水門の先~
いつの日か死んで無に還って
どうしようもない孤独を知って
それでも続く時を想って
傷だらけの僕は生きる、生きる
エデンの配置が来なくたって
夢に見たあの子に逢えなくて
生れた理由が解らなくて
愛した世界、僕は壊す
壊す、壊す、壊してしまうの!
揺らいでいる水面の火が
今、やっと消えようとしてる
楽園は東にはない!
終末にもない
ここにあったんだ
凍って凍って
全てフリーズに包まれろ
狂って狂って
愛よ、幻想でも僕はいい
しょうもない欲を抱いている
いつだって忘れる僕がいる
それでも広がる宇宙の中
この地球で僕は生きる、生きる
世界創造前夜の夢も
宇宙を旅したこの記憶も
諸行無常、永遠に続かず
創った世界、僕は壊す
壊す、壊す、壊してしまうの
咲いていた水辺の花
枯れていく季節の中
The love of life bears fruits.
At last, we die but, don't be afraid of the death.
年老いた水夫は今水門の先へ
大航海の終わりには
きっと
人生
命の仕組み
レゾンデートル
解る気がするんだ
凍って凍って
全てフリーズに包まれろ
狂って狂って
愛よ、幻想でも僕はいい
眠って眠って
全部、全部、全部
全部、全部、全部
全部、幻想でも僕はいい
鼓動の叫び『フィニス』~自問自答、そして起死回生~
世界が終わるその日まで
続け、痛みも、この喜びも
水面に映った僕の顔が
やけに悲しそうに見えました
なんで僕を独りにするの?
いつまでこの痛みは続くの?
幸せって何? 希望って何?
愛と自由だと言うけれど
蹲って、耳を塞いで
聴こえた鼓動が答えでした
世界が終わるその日まで
続け、怒りも、この幸せも
水面に映った君の顔を
眺めてる間にも問いかける
君は誰?
何処にいるの?
いつだって君を探してる
凪いだ渚、晴れ渡る空
穏やかな季節がやってきて
濡れた頬が乾く頃
立ち上がった僕は歩きだす
世界が終わる定めでも
進め、明日へと、この人生を
泣いた、病んだ、耳を塞いだ
憂鬱は過去へと過ぎ去った
凪いだ、晴れた、空を仰いだ
こっちの雨は止んでいた
〚絶音〛
始まりっていつ?
終わりは来るの?
何のために僕ら生まれたの?
何をしたら僕は喜ぶ?
ねぇ、アンパンマン、教えてくれよ
どこから来たの?
帰る場所ある?
僕らは何処へと向かうのか
生きる理由、死んでゆく意味
自問自答、そして起死回生
記憶らが消えゆく定めでも
この痛みだけは忘れはしない
どうせ枯れ葉は散っていくけど
光れ、命よ、輪廻の中で
晴れた、凪いだ
泣いた想いは
とうの昔に消え去っていた
濡れた頬が乾く頃
立ち上がった僕は歩きだす……。
〚絶音〛
陽が満ちる春、鮮やかな春
桜の花が咲いた日に
君と出逢う、僕は咲う
遠雷が記憶を呼び起こす
≪四季より≫『春』
歓喜に呼ばれて生まれた
あの日に全てが始まったんだ
昇れ園へと、還れ庭へと
僕らはここからやって来たんだ
僕らは生れてくる場所
生れてくる時、選べはせず
だけど必ず終わりは来て
フィニスの刻に命は還る
ありがとう愛しています
この想いだけは忘れはしない
私の紡ぐこの歌よ
届け、あの子へ、あの日の僕へ
夢の記憶『エデン』~永遠が終わる日に~
遥かな波が止まって
淀んだ記憶の水、ただただ見てる
泣いた日も、勝ち誇った日も
想いなど確かなものなくて
打ち寄せられた夢を今も見てる
探した意味は今は無くても
僕らは夢をただただ歌う
流した汗も、涙の数も
失くした愛もすべて抱いて
今ここに立って僕らは歌う
遥かな久遠の昔
虚空に火が燈って、僕は生れた
実を結び、時は流れて
地平面、陽が昇っては沈む
あの日出逢った君を今も想う
繋いだこの手、離しはしない
重ねた体、意味はなくても
育む絆、友との契り
刻め、胸に、生きる理由を
咲かせ、空に、命の花を
描いて、空に、生まれた証
紡げ、言葉、未来の僕へ
夢を諦めてたまるか!
夢はいつか必ず叶うと
今は思えるよ
だから筆を執る
だから歌うんだ
≪転調≫
凪いだ渚、流るる光、永遠も半ばすぎて
落つる言の葉、輪廻の環より、全知を想い祈る
命の波が止まって
うたかたの記憶を独りで見てる
悟る日も、神を見る日も
運命を愛して抱く火よ
打ち寄せられたEden
夢の園へ
歪んだ月、揺らぐ灯、どうか私を一人にしないで
失くした色も、失くした空も、Edenに還り、続く
繋いだ両手、別るる時、これが定めと悟ったとて
何ができるの、何も知らない、一人ぼっちのEden
≪間奏≫(終末の残り香)
冬の日、時が止まって
終末の狭間で夢見て踊る
凪の音、神を知る日に
全能の気付きを得て覚める
昇れ、ソフィアよ、永遠に
夢の園へ
見つめた水面、求めてる愛、華やぐ季節、巡る季節
失くした夢も、命の数も、すべて抱いて眠る
凪いだ渚、別るる輪廻、永遠も終わりが来て
歓喜に呼ばれ目覚めた朝は忘れはしない記憶
探した意味も、失くした時も、すべて抱いて眠る
終末の音『ラスノート』〜永遠は空色で〜
世界が終わるフィニスの日まで
生まれた意味を探しに行くんだ
凪いでいた水面に映る
君よ、永遠に愛を紡いで
晴れたのはある日の昼下がり
僕はテラスで紅茶をすすって
御伽噺を読んでいたよ
君と僕の神話の話
時は過ぎて 生まれ変わり
雨が降って 雪になっても
僕は、ここにいるから
だから
世界が終わるフィニスの日まで
生まれた意味を探しに行くんだ
凪いでいた水面に映る
君よ、永遠に夢を描いて
時間が止まるフリーズの時
失くした意味も、失くした想いも
全て抱いて眠って
時よ、解けよ
時よ、解けよ
時よ、解けよ
時よ、解けよ
人類は世界の時を止め
フィニスの刻まであと数秒で
みんな眠って止まって
だけど僕独り目覚めていた
永遠は空色で
血が滲み、色褪せても
僕はここにいるから
だから
僕はここだよ 叫び続ける
声が嗄れても 今ここにいるんだ
泣いていた揺らいでいる
君よ、永遠に……ああ
世界が終わるフィニスの日まで
生まれた意味を探しに行くんだ
凪いでいた水面に映る
君よ、永遠に愛を紡いで
晴れていた世界の終わり
終末の音、遠き冬のこと
咲いていた命の花が
いつか、ちゃんと実りますように
以下2023/9/12~16に加筆
私の紡ぐ愛の言葉が
人を想った幸せの言葉が
いつの日か全ての人に
いつか、ちゃんと届きますように
愛する人を幸せにしたいから
僕は自分も大切なんだ
凪いでいた水面に映る
僕よ、永遠に笑っていて
愛YES『パラディソス』~僕はここだよ~
愛YES夢の街 君を待ち 今を生きてくこと
愛YES 愛YES UHHH
愛YES 愛YES UHHH
あの日交わした僕らの愛が世界を彩りだす
愛YES 愛YES UHHH
愛YES 愛YES UHHH
愛YES 愛YES UHHH
今はただ景色見ていたい
夢惑う想いの渦に
淀んだ記憶が揺蕩い消え去ったとしても
僕は生きるよ
かすれた声で叫んで
ささくれた手で掴んで
朱い瞳で見つめて
塞いだ両手を外したら
聴こえた
愛YES夢の街 君を待ち 今を生きてくこと
愛YES 愛YES UHHH
愛YES 愛YES UHHH
いつか失くした僕らの時を求めて旅に出よう
愛YES 愛YES UHHH
愛YES 愛YES UHHH
凪いだ冬の日の朝に思い出した名前を呼ぼう
愛YES 愛YES UHHH
愛YES 愛YES UHHH
愛YES 愛YES UHHH
今はただ眠りに就きたい
夢の中パラディソスの門を
見据えて心が壊れて消え去ったとしても
僕はここにいるよ…
(Paradisos Paradisos Paradisos Paradisos is here to you
Paradisos Paradisos is here to you)
夢の街 君を待ち 今を生きてくこと
Paradisos Paradisos is here to you
Paradisos Paradisos Paradisos Paradisos is here to you
Paradisos Paradisos is here to you
Paradisos Paradisos Paradisos Paradisos is here to you
Paradisos Paradisos is here to you
夢の街、君を待ち、今を生きてくこと
Paradisos Paradisos is here to you
愛のため、夢のため、絆のため
歌を紡いでいくこと
Paradisos Paradisos is here to you
君のため、僕のため、人のため
愛を紡いでいくこと
Paradisos Paradisos
Paradisos~
Paradisos is here to you
病花『四葩』~全知全能、死とハデスの狭間で~
神様 僕はね ここにいるよ
君だよ 君なんだよって伝えたいよ
神様 僕はね ここにいるよ
夢の中で 君の中で
命が枯れていく様を
菩提樹の
金木犀の
沙羅双樹の下で見ていた
惑星が震えるほどに
脈打つ鼓動が響いて
全知!
全能!
死とハデスの狭間で!
うずくまり、雄叫び上げ、知らぬ者よ
愛を紡げ
病の花がひとひら散りゆく
病の花がひとひら散りゆく
病の花がひとひら散りゆく
病の花がひとひら散っていくの!
万民の 四葩へと 続く者 繋ぐ者よ
命の花が散りゆく様を
永遠、終末、狭間で見ていたら
時流など、ありはしないと、解った時に
全てと繋がった
少年、少女よ!
愛を紡げ!
命の限り、全てを紡ぎ出せ!
愛を知り、道を知り、意味を知る時が来たら
時は分かれ道
神か、人か
自分で決めろ
僕はこっちだよ
神様 僕はね 隣にいるよ
僕だよ 僕なんだよって伝えてるよ
病花『フリージア』~最愛の人へVer~
神の生み出した色を
神の生み出した音を
紡いでいくのは言葉
《神は初めに言葉を創った》
神の生み出した色を 塗り足していくのは画家
神の生み出した音を 奏でていく作曲家
神の生み出した言葉 紡いでいくのは詩人
神の生み出した人を 描いていくのは小説家
今、ここにある全てのものを
命も含めて愛せたら
穏やかに凪いだ渚は
あの日の心の闇を照らす
君とあの日交わした永遠を
忘れないために紡いで
生まれた言葉が、色や音が
きっと、いつの日にか届くはずさ
好きなだけ今を生きて この刹那を楽しむ
そんな生活がいつか できるのかな 分からないよ
さぁ、物語の終わりには、謎が全て解けたのならば
僕らが初めて出会った日
予言通り君は現れた
その日、僕は君に恋に落ちた
あの日失くした指輪がさ
雌雄の時を経て帰り来る
君と、永遠を誓う証に
僕らが今まで歩いた道
僕らがこれから歩く道も
ずっと、手を繋いで歩いて行こう
ずっと、ずっと、ずっと
同じ、空の、下で
ずっと、ずっと、ずっと
病花『フリージア』〜世界永遠平和のために〜
神の生み出した色を
神の生み出した音を
紡いでいくのは言葉
《神は初めに言葉を創った》
神の生み出した色を 塗り足していくのは画家
神の生み出した音を 奏でていく作曲家
神の生み出した言葉 紡いでいくのは詩人
神の生み出した人を 描いていくのは小説家
今、ここにある全てのものを
命も含めて愛せたら
穏やかに凪いだ渚は
あの日の心の闇を照らす
君とあの日交わした永遠を
忘れないために紡いで
生まれた言葉が、色や音が
きっと、いつの日にか届くはずさ
好きなだけ今を生きて この刹那を楽しむ
そんな生活がいつか できるのかな 分からないよ
今、ここにある全てのものを、芥も含めて愛せたら
あの秋に失くした母を
求めて僕は長い旅へと
ずっとあなたを求めて歩いた
あの冬の日の永遠も
求めた愛も交わしたキスも
全て、夢と散って行くと知って
さぁ、物語の終わりには、謎が全て解けたのならば
叶うことのない奇跡が
至福の時となり 愛となり
やっと世界永遠平和がさ
成される日のために僕が
紡いだ言葉や色や音が
いつか全ての人に届くように
僕らが今まで歩いた道
僕らがこれから歩く道も
ずっと、手を繋いで歩いて行こう
ずっと、ずっと、ずっと
同じ、空の、下で
ずっと、ずっと、ずっと
ありがとう
愛しています
裏病花『コスモス』~今を犠牲にして咲く未来~
これからの旅はきっと
何の変哲のない日常
努力と節約をして
紡ぐ平凡な日々でも
僕は忘れはしない
あの日見た景色のこと
終末と永遠は
ほんとに美しかった
三位一体として生きる
父は創作に明け暮れて
母は人を愛し育て
子は人として睡眠と
薬を飲み忘れない
これからの道はきっと
大変で長くてさ
辛くても必ず成し遂げる
だからいつかの皆よ
見てろよ、いつかきっと
僕は作家になる
僕は作曲家になる
僕は詩人になる
そのために今を犠牲にする
未来、未来、未来
裏病花『フリージア』
永遠も半ば過ぎた頃に君はやって来た
寡黙で本を読んでばかりのあの子が好きだった
運動もそれなりにできて、頭もよくて
君はいつしかクラスのマドンナ、遠い存在
例えば、これから付き合う人は
別れる人の数は何人なんだい
僕らの逢瀬はそんな次元にはない愛だ
だって世界の終わる日にと世界が始まる日にだけ逢えるんだ
七夕すら先を越して、184億年の逢えない日を想って
だから、君を創りたい。
病院で再会した初恋の女の子
「奇遇だね」って笑ってたけど気まずかったな。
例えば、これから出逢う人と
別れる人の数は何人なんだい
僕らの逢瀬はそんな次元にはない愛だ
だって世界の終わる日にと世界が始まる日にだけ逢えるんだ
そうだ、もうたくさん出逢った中でも一番の最愛
なんで、ねぇフリージア
だって世界の終わる日曜日と
世界が始まる月曜日だって
僕らの逢瀬はそんな次元にはない愛だ
僕は、君を創りたい
水面の火『ニルヴァーナ』~凪いだあの冬の日のこと~
遠い遠い波が揺れてる
光を受けて、逆光の中で
遠い遠い夕陽が沈む
静かな水面に映る月を見てる
子どもの頃抱いた夢は
いつの間にか変わってしまった
大人になった僕は振り返る
青春を生きた僕たちを
例えばそれは終末のこと
凪いだある冬の日に起きた奇跡
僕らの逢瀬が成されるフリージア、永遠に
遠い遠い記憶が揺れてる
あの日のままで、陽だまりの中で
遠い遠い声が震えてる
ひとりで立って、いつも僕はここに
将来の夢と呼ばれるものを
いつしか叶えてしまったみたいだ
この世の真理、悟った僕も
平凡な人生を送るんだ
例えばそれは終末のこと
永遠なる愛に満たされてたんだ
僕らの逢瀬はやっと叶う、この冬日に
人生最後、君と出逢えた
寒空の下、永遠の愛を
遠く遠く、鳥が飛んでる
比翼の記憶、僕と、君の記憶
凪いだ風に、水面に映る
探した答え、やっと掴んだ
1月7日、終末Eveで
1月8日、神、涅槃だった
1月9日、神殺し、でも、
だから、人に、戻って、
歌を紡ぐ
愛を紡ぐ
言葉紡ぐ
夢を、描いてみる
『フリーズ』~変わらないもの~
流れてく時の中で 変わらないもの探して
いつか出逢えたなら 約束の日に 君の住まう楽園
広がる宇宙の中で 変わらないもの探して
夢が叶ったなら、死んだとしても、
僕は、幸せなのに
追いかけること 諦めてから
何年が経ってしまったんだろうか
君の楽園 目指してからは
一体何人目の輪廻だろう
過ぎ行く四季も 雲の流れも
森羅万象の中で生きてるんだ
人の命も 自然の中で 時流に乗って行く
流れてく時の中で 変わらないもの探して
心の奥底に いつも眠ってる その声を聞かせて
流れてく雲の中を 白い翼で羽ばたいて
大空の彼方へと、空高く飛び、その答えを求めてる
残酷な死の淵で 確かなものを掴んで
夢はもう時期叶う 死んだとしても
僕は、幸せなんだ
意識の正体
死後の世界に
カルマの仕組み
そして、運命愛を
心が死んでやっと解った、僕は神だと
流れてく時を止めて、この世界をフリーズして
僕はこの瞬間に全てを悟って、また全てを忘れる
再び時は流れ、神も涅槃も過ぎ去って
夢が叶ったから、死んだとしても
僕は、幸せだった。
やがてこの記憶も薄れ、忘れてしまうとしても
夢が叶ったから、君と逢えたから、
僕は、幸せなんだ。
この宵にお別れを
探せ、世界の果て
取り戻せ、僕らの自由
今、涙がさ溢れてしまう
この宵にお別れを
突然の夜明けが照らし出した
夢の終わりと甘い口付を
僕ら今でも待ち望んでる
この願いが叶う日を
祈れ、君の願い
取り戻せ、僕らの希望
今、涙がさ溢れてしまう
この宵にお別れを
紡げ、生きた証
咲き誇れ、僕らの命
今、涙がさ溢れてしまう
この宵にお別れを
夕凪に急かされて
一歩歩み出す
進め、終末でも
取り戻せ、僕らの記憶
今、涙がさ溢れてしまう
この宵にお別れを
この生にお別れを
また逢う日までのお別れを
夕凪にせかされて
夕凪にせかされて 僕は一歩歩み出した
その先にある物を、無い物を探し求め、僕は長い旅に出た
始まりと終わりの狭間で 泣いていたあの子は誰だっけ
世界は痩せて彼女も痩せて あの子を救えなくて
やがて僕は悟るんだ
一人でも幸せと信じて
僕は未だ未だここにいる
世界の最果てに
終末に彩られて世界は青く光りだした
その先にある物を無い物を探し求め
僕は長い旅に出た
永い輪廻の狭間で微笑んだあの子は誰だっけ
世界は痩せて彼女は泣いてあの子を救えなくて
いつか僕も無に還るんだ
死ぬ時はいつだって独りで
僕の心は未だ凪いでいる。世界の終わりでも
全能に象られて命は朱く燃え出した
輪廻の先にある物を無い物を探し求め
僕は長い旅に出た
旅路も終わりが来て最期に映る景色は
全知のせい、愛のせい、夢のせい
彼女を探す、僕は長い旅に出た
夕凪にせかされて 僕は一歩歩みだした
その先にあった物、なかった物
全て抱き僕は永い眠りへと
夢の終わりに見張る景色 愛の景色
記憶に留めて僕は永い眠りへと
物語が終わるんだ
ヘレーネ、最愛の人よ
東の園 終末のこと
永遠の証 フィニスの契り
全て背負って 僕は泣いた
初めから分かってたんだ
歓ぶ事も悲しむことも
全知全能 死とハデスの狭間で
僕は救われたんだ
神も仏も涅槃の日には必ず
僕を迎えに来るんだ
ある冬の日 至った涅槃
神の如き智慧 仏の祈り
全て背負って 僕は泣いた
初めから分かってたんだ
人は死にゆき 世界は終わる
夢の中で再会したあの子のことも忘れてしまう
神よ仏よ僕の使命はあの時既に終わっていたんだ
最果ての記憶
輪廻の終わり
終末に凪いだ
渚を想う
全知全能から目覚めた朝に全て始まったんだ
ヘレーネ、ヘレーネ僕は今ここにいるよ
だから探しに来てよ
神も仏も終末の日に必ず僕を迎えに来るんだ
フリーズ77 歌曲集『終末ノート(終末の音)』
他でもない、自分のために紡ぐ
届け、あの子へ、あの日の僕へ
為すために
我が紡ぎシ
言の葉が
届かぬ世なら
何も望まぬ