結実(再掲)
2021年1月17日にアップした記事を加筆修正したものです。
一
名前を返して、さよならをした僕は自然と笑顔になって、不思議そうな様子を表す君に「気にしないで」と言ったつもりで大きく、手を振った。その動きは、君の中に生まれた不思議を拭えはしなかったんだろうけど、でも君は君だから。きっと、同じくらいに見える様に僕に向かって大きく手振りを返した君は二度と振り向くことなく、段々と遠く、小さくなる様にその姿を消していった。足音一つない、雪の道に点々と続く別れから始まって、僕の目の前に並ぶ二つの窪みに踏み固められていった、君の冒険。それを見送る。それが、この「お話」における僕の役割だった。頭では分かっていて、気持ちで割り切れない僕の立ち位置。そこに降り立つ雪はちらちらと見え出していた。
背後にある玄関の磨りガラスから漏れる明かりだけが僕の影を引っ張って、伸ばしていって、届かせない。厳然なるお話のルール。
季節が受け止め切れずに水分となる、白い息を吐いてから。
二
名前に表れている冬だったから、厚着が必要になるって分かってた。だから、君の家を訪問する最初っから私はもこもことした姿で、暖かった。結構、長い距離を歩いて来たっていうことで、身体が温まっていたというのもあったかもしれないけど。息が切れないように、ペースは守ったけどね。背負ってる荷物もなかなかの重さでさ、大事な食べ物は食べれば減るんだけど、それ以上にこれが重いから、道中の負担があんまり変わんなくて。
途中、一休みして下ろしたりして、その上に座って凍った海を眺めたり、裸になった木々の話を聞いたり、厳しくなりがちな他所様の風の悩みを解決したりで、ここに着くまでにも色んな事があった。その全部も、いつか話すね。今日はそっちじゃないから。今日の主役はこれ。啄木鳥でも、ウソツキでもない、ああ、気を付けて!素手で触ると、「いちち!」となって、とっても痛いから。
君の言った通りで、この真四角のケースはすごく頑丈。沢山のお話の中に埋もれて、振り回されたりしたんだけど、その度に確認したらさ、傷一つ付いていないし、欠けたり、ひび割れたりもしてなかった。感動したんだよ。入れたときの形がそのままだったから。丸っとして、カリッとして、ざわざわして、ぐにゃってしない。あ、誤解しないでよ。齧ったりなんてしてないから。指で引っ掻いても似たような音は鳴るでしょ。ほら、この雪だって。ね?
正直な話、美味しそうだなーって思うけど、まあまあまあ、まあ聞いてよ。君だって知ってるでしょ。私の役目。そう、でしょ?話すんだよ、私は。
そうでしょ。
渡すんだよ、私は。
雪の降らない朝がある冬にね、ドラゴンに食べられた白鳥の姿をよく見るの。弔いでもなくて、お話のためでもなくて、お話を聞いて感動した私の気持ちの表れ。スーッと羽を動かして、綺麗なんだ。
お腹も鳴るんだけどね。
だからさ、信じて。
私はこれを齧らないよ。
三
玄関で靴を脱いで、家に上がって廊下を歩き、階段を上って手前の部屋。目の前の襖を開けてからすぐに横のスイッチを押して点ける。
僕の部屋の一つ。隣の部屋と接する左の壁側にある本棚には自分で買ったものと、毎年訪問する君に貰ったお話が縦に並んで敷き詰められている。その向かい、反対の壁側にある机のスタンドライトは君の訪問に合わせて消した昨日の昼から休んだまま。動かない机の上で新しいマフラーが二本、形を崩して、だらけて寝ている。灰色のものと水色ものが付いたタグを見て、それらを切る前に君の訪問があったのを思い出す。この二本が入っていた紙袋は、と視線を落とせば、くしゃくしゃに丸められた姿ばかりが埋まるゴミ箱。それを後で下に持って行くと決める。タグも一緒に。ハサミで切ってから。
長さを整えて、クローゼットの中に収めたプラスチック製の三段ケースの一番上にマフラーを仕舞い、同じ段に仕舞っている靴下を取り出す、白黒の縞のやつがいいという感じで。
あとは、と細々とした段取りを立てようと見回す部屋の正面にある遮光カーテンとその向こうに隠れている出窓。やや右側に位置するその出窓と同じ壁側にある左側の低い二段の棚には、君が気に入らなかった音楽を収録するCDとカセットとラジカセと、教科書と工具箱、それから捨て切れないままのポスター群がはみ出た格好になって、一個の段ボール箱にどうにか収まっている。CD以外はもう使っていないから、埃は積もっているんだろう。面倒くさがって長らく見ていないその一角の埃を払うか、その全てを、いつか捨てるか。出窓と棚の間に生まれた縦に細長いスペースに貼った夏色のポストカードには、薄着で寒そうだって君が毎回同じ事を言うあの子がいて、幅の広い帽子を被り、薄い緑のワンピースを翻す。この時期に現れる君だからこその心配だねって僕がいつも答えていた、前の借主の忘れ物。ここにも面倒くさがりな僕がいる。
苦笑混じりにもう一度目を移す本棚の上から二段目、文庫を並べたそこにある空白は両端の二冊によって主張される。作家の氏名は「あいうえお」順で、海外のSF作家の表記は片仮名読みしているから、並べるのに支障はない。空白に収まっていた一冊は上下二分冊のうちの「下」。「上」は君が昨日会ってすぐに返却してきた、「あいうえお」順で左から進んできて、厚い文庫一冊分の隙間の前に収まっている。同じタイトルの有名な一冊があるけど、下巻を含め、君が借りて読んでいるものには猫が登場しない。有名なものは、有名なだけに、君が既に読んでいた。あらすじを明かさない上手な感想を聞けたし、僕もいま読み直している。電子書籍で読み直している。最初の頃に感じていた抵抗感はすっかり消えて、消灯後も好きに読めるという点が気に入っている。音楽もそう。嵩張らないから便利。否定できない。それで物は物、否定しない。
その出窓から見える景色に君はいない。そもそも、歩いて行った方向が違う。だからそこに存在する遮光カーテンを開き、出窓も開けてしまった理由は空気の入れ替えと気まぐれが半々。勿論、とても寒いからすぐに閉める。予定というには短い変化を、季節に合わせてピシャリと閉める。
冬以外は違う。君が現れない真反対のその時季に広がる海を、君には写真で見せている。『夏への扉』というには小さすぎるサイズでも、キラキラとする憧れで質問する君に答える時間は楽しい。蝉の鳴き真似だって頑張ったからね。君が聞かせてくれるお話みたいにドラマチックでなく、僕の見たままの記録といえる内容だったし、因数分解みたいに解いた場面、場面を繋げる話の筋の長さが足りていなかったりで話している途中、ごちゃごちゃとよく重複を繰り返してしまったけど最後まで全部、無事に話をし終えた。
僕にしては珍しい。
最後まで君に話せるのは、君がやっぱり聞き上手なんだと思う。合槌なんだろうね、僕も他の人の話を聞くときに真似してみようと思っているんだけど、まあ、なかなかだよ。
頷きと質問。その成功と失敗の記録は、都合のいい不均衡な結果として記憶している。
四
この時季、私はずっと歩いて、じっとお話を聞いて、お話を拾って、このリュックに仕舞って、渡したい人に会って、渡したい人に渡して、で、また別れてを繰り返す。そうすると、どんなお話でも上手に聞ける、どんなお話でも渡せる。でもね、同じことを繰り返すと私が飽きる。飽きるとお話を聞くのも渡すのも雑になる。だから違うことを試す。奇想天外なこともする。で、お話のやり取りにおいて何が大切かを改めて見直す。どこまでが許されるのかなって。どこまでだったら、相手からきちんとお話を聞いて、渡したい人に渡したいお話を渡せているといえるのかなって。本質と言い換えればいいんだけど、言葉にした途端、なーんかね。どうなのかなって。だから曖昧に問う。知れば知るほど分からなくなることがあるから。収まらないんだよね。こう、くるっと。
例えばここに来る途中で立ち寄った喫茶店でお話をした人は、詩と詩的表現は違うもので、詩を書くには構えが必要なんだって言っていた。
その人は、詩には構えがあって、詩的表現にはなく、詩的表現は小説とか詩以外の文学にも溶け込むし、文学以外の表現からも感じ取れる。でも詩そのものにはならない。これは詩だ、といえるものは文字の表現になるだろうし、「形」があるんだって。えー、でも散文詩に決まった形はありませんよねって訊いてみたらその人が、「形」といったのは韻律、散文という意味の形式ではなくて、「構え」としての形式だって言うの。で、すぐに剣道でいうところの残心みたいなもんですか?ってもう一回訊いたら、そうだって、その人が言うの。よく分かってるじゃないかって褒められたけれど、私の答えは当てずっぽうだった。だから笑って誤魔化したり、珈琲に口つけたりして、何とかその人のお話を聞き終えようとした。
勿論、私の役割でも書くのは大事。だから、文章の決まり事があってこその崩しの良さがあるのは理解できる。
真ん中にこう、ものが堂々と置かれているからその場所、それ以外の場所が分かる。そのものを中心にして、大体が知れる。ただ、別の人のお話にあったんだけどね、ルールの中で勝敗を決する剣道で説かれる残心は殺生のない剣道と、ルール無用の真剣勝負の双方に跨ぐ心構えとして剣を用いる武術の真ん中にあるんだって。それが油断大敵というか、本当に危機が去ったのかを無心で見つめるという日常として段々とその人の生き方になっていくの。言い換えれば残心っていう心構えが、認識できる境界線を変えていく。それを思い出すとね、あの人が言っていた詩の「構え」は、これとどこか違うんじゃないかって。その人からお話を聞いている間、ずっと気になって、仕方なかった。
でね、その人はこうも言っていたの。
「だから、身に付けた技術を尽くして書けば書くほど、そして恐らく歳を取れば取るほど、詩は気合いを入れないと書けない。構えるまでに時間がかかるんだよ。大体、その途中で挫ける。なんかこう、もやもやとしたものはあるんだけどね、それがこう、指向性をもって形になってくれないのさ。なんでなんだろうね。悔しいよ」
って。それを聞いて、覚えられた共感を忘れられないんだ。この人も、どこまでが許されるかを探っているんだろうなって。
自分が納得しないものを、詩とは呼べないって本人が思っている。だからあの「構え」ってね、あの人とあの人に書かれた詩との間にあるんだよ、きっと。あの人が迷っているのか、書こうとする詩が難し過ぎるのかは分からないけど、その関係が上手くいっていない。上手くいっていないけど、動いているんだろうね、ずっと。
それで、君にあげたあれ。あれはね、表面がしっかりと固まったまま中身が動いているんだけど、似てるよね。天体観測が趣味のお爺さんが教えてくれた惑星間の引っ張り合いみたいな、意地の張り合い。
だって、あの人も唸ってた。
私も。
雪の降る中、街灯が一つ、ずっと遠くにまた一つある間の道を進むとき、私は力を込める。サク、サクッと埋める足はそこから引っ張り出して埋める足になって、その動きに合わせる身体がさ、深々に立ち向かう意地なんだ。私の場合、私の方から向かって行くんだけど、あの人は向かい合うんだろうね。睨み合う、あるいはそっぽを向かれているか。ウーっと唸りたくなるかもね。歯を食いしばって、「ウーっ!」て。
それでも街灯は足元を照らすから、細かい水滴になった息を吐いて、すぐにまた私は向こうの街灯を目指して歩く。あの人はひとつ何かを書いて、すぐに消すか、ずっと悩むかをして書く、書き直す。動いているんだろうね、二人とも。
似たもの同士だ、私たちは。
五
カラカラと閉めた窓に反射する、明かりの灯った部屋のカーテンはもう閉じた。それから僕は部屋の真ん中に戻って、机に収まった脚付きの椅子を引いて、君から貰ったケースを置く。
点けていたスタンドライトに照らされて輝くのは君が褒めたケースの表面で、本体と同じ、プラスチック製のしっかりとした作り。中を開ければ、君が話した「美味しそうな」形をした氷結と、それを包むために敷き詰められた綿が現れる。寒暖差に揺らめき、素手で触ってはいけないそれを角度を変えて眺めれば惑星みたいって君が評した水の動きを目で追いかけられて、僕の季節が変わる。溶けて居なくなる。けたたましい鳴き声に包まれて、遠のいていく。
冬以外の季節、何をしているのか君に訊いたら、春までに私たちの館に戻って、夏には私たちの館に閉じこもって、秋には敷地内を出ない範囲で活動しつつ、冬の準備を進めている。そう教えてくれた。
覚えているかな。私たちは雪女とかそういうものじゃない、と以前君が話してくれたからじゃあ、何で冬に旅立つかと訊いてみたら困り顔で君は、首を振ったんだよ。
君にも話せないことがある、と暗に教えられて驚いた。何でも話してくれた君だったし、今もそうだ。でも、君だって人だ。僕と同じだ。それで踏み込み過ぎた、ごめんねと言おうとして、君が先に言ったんだ。
白い息は浮かんで消える。
切実な思いは好きに絡まり、好きなまま、あちこちに力を込めて、出発点に舞い戻る。その様子は軸を傾けた自転に似る。だから日の当たり方が変わる。寒い季節がそうして訪れる。ああ、いま分かった。だから好きなんだ。
だからこれは、僕の言わないことだ。
降る雪に抗議する愛猫の気分に付き合えるだけの数の扉は僕の家にはない。だから、けたたましく鳴る目覚まし時計に合わせて、溶けて無くなるほどに陽光降り注ぐ季節に起きる今日、僕は立ち上がり、読み直した一冊を補充する。がりがりと口の中で冷たく、齧って味わう固まりを溶かして。
それは冷凍庫の中で冷やされた。
偽物みたいな息を吐き。
また、再び。
六
指のお腹を擦るとさ、こう、コロッと出てくるときがあるの。そのことについて、ずっと昔の祖先から私たちはずっと研究してるんだけど、条件がさっぱり分かんなくて。
有力なのが、渡しきれなかったお話の細部が、個々の私たちの中で凝り固まって一個の氷結となるという排泄物に見立てた説なんだけど、ある人がね。すべての話をノートに書き写して、話した本人にもその内容を確認してもらって、すべてのお話の内容の全部を渡すべき人に渡したと報告したの。で、その報告には不定期だけど、氷結が生まれたと書いてあった。それを受けてね、本人の気分次第でお話の細部はその内心に残って、想像上の結実を果たすっていう新たな主張も出てきたんだけど、報告した本人はとってもドライな性格で。役割を淡々と果たしたって追加報告をしてきたの。びっしりと記された精神分析の内容付きで。こうなるともう主観の話だから、決めようが無いって違うアプローチが試されてはいるんだけど、もうさっぱり。
私も知りたいとは思うんだけどさ、っと、少しは軽くなったかな。君に何個か話したからね。よいしょっと。
でね、関係性だって説もある。お話を渡すべき相手に原因を見出す考えね。
よく、こういう一文を書く人がいるんだけど、えーとね、
「えーって変な顔しないでよ。だって、これが生まれたのって君がそう望んだからなんでしょ?だったらさ、君が原因な訳じゃない。この氷結がこうして、ここにあるの。私が届けることになったのも、そういう紐付けがされたって考えることも出来るし。大人しかったよ、私が預かったときから。賢かったよ、私の話、全部きちんと理解してさ。
お利口さんって褒めてあげてよ。この惑星に、この時季に、こんな星、滅多に生まれないんだから。
私が言うんだよ。間違いないよ。」
という感じでね、砕けた会話を交わした相手とさ、過ごせた時間で育まれるっていう私たち風のロマンチックな内容で、世間話としては面白がられるんだけど、信憑性がないんだよね。だって私が君にお話を渡したのは今日が初めてでしょ?それで、もう渡せた。
ね?
やっぱり、信憑性はないよね。
君が原因?
君がそう望んだ?
君に渡した一個に知性は無かったよ。ここに来るまでの間、私が話しかけたり、何か教えたりしたこともだから無かった。よっこいしょっと。
うん、温まってきた。
でね、実感としてはね、こういう時。こう、指のお腹を擦って。ほら。
ね?雪に混じって、すぐに消えちゃうけど。
七
そこの隙間にでも埋めておければ。いや、整理整頓にならない。机の上に置いておこう。使い易いサイズのノートは、いや、そもそも使っていないノートが手持ちにないことを思い出した。買いに行かなきゃならない。
日が昇ってから、すぐ下の道を歩いて正確に三十分。この辺りでは珍しい五階建てのビルの一階、そこに店舗を構える文房具屋の出入口に立って、真正面にあるレジの前。そこに向かう通路みたいに、縦に並んだ棚の全部。
ノート類はそこに陳列されているんだ。見るべきは表紙、罫線の幅、あとは紙質かな。罫線を除いて、種類は意外に豊富。それに見合った需要があるのかは、まあいいか。僕は買いに行く。まあまあ近くだし、端末は置いていくかな。いや、撮ったものを君に見せたいから、持って行くよ。リアルタイムで送る。その館の中へ。
僕から君に話すなら、きっとこんな感じ。看板がどこにも出ていない店名は創作する。それで、どう思ったか。そこを聞いてみたいんだ。
八
「僕から君に話すなら、きっとこんな感じ。看板がどこにも出ていない店名は創作する。それで、どう思ったか。そこを聞いてみたいんだ。」
と、点滅するカーソル。
もう来ている季節。
私からは、こうかな。
「誰からも話を聞けない期間、私たちだけになって、話したい事が増えるかなって思っていたんだ。だって、ここには話せる人が私たちしかいないし、話を渡すために歩き続ける私たちだから。でもね、そうじゃなかった。というか、私がそうじゃなかった、だね。私は、私たちに話す気がちっとも起きなかった。違いのない私たちの間に生まれるものがなかったから。だから、悔しくて本を読んだ。君から借りたあの夏の日の物語。扉を開けて、溶けることも怖がらずに、しっかりと潜り抜けたんだよ、私。
こう書くと、私はもうこの世界からいなくなったと思う君かもしれない。だから先回りして、私は、君に返事をすることにしたんだ。君を心配させたくないし、また君に会いたい私だから。それが、私が私でいられる理由。というか、私になっちゃった原因かな。もう、後戻りはできないから。する気もないし、したくもないし。
君と私の、どちらにも縁がない春と秋はね、そういう意味で浮気者なんだよ。だから私は遠ざけるんだ。君に大切なものを預けてね。あれは、まだ輝いている?消えてない?期待を込めて、そう訊くね。希望より、ずっと現実的だから。」
すうっと吐く息。
館外は、けたたましく。
「そうだね。だからね、私の答えは」
私の答えは。
私の思いは。
九
溶けて消えるペン先。
出来上がるものは素敵だから。
ずっと点滅しよう。
君と僕で。
いつか、
「私」たちになって。
結実(再掲)