飛行機雲
まんまるな月に住むお姫様は
時々地球にふんわりと舞い降りる
人目につかない黒い靴を鳴らし
地球人を見てはあの月へと帰る
惚れた不純物は太陽と契約する
日曜日を待つ人間達は
満月を見ては悲しさを吐く
十四階から着陸した飛行機雲の残像
それを眺める老爺の目は儚い
お姫様はまた地球から人を攫ってしまった
飛行機雲
まんまるな月に住むお姫様は
時々地球にふんわりと舞い降りる
人目につかない黒い靴を鳴らし
地球人を見てはあの月へと帰る
惚れた不純物は太陽と契約する
日曜日を待つ人間達は
満月を見ては悲しさを吐く
十四階から着陸した飛行機雲の残像
それを眺める老爺の目は儚い
お姫様はまた地球から人を攫ってしまった
飛行機雲