憧憬 小島剛史 五メートルの距離ですが 障害物が多すぎて あなたの 隣りに座れない 私の身体には 血が流れていないから あなたの 瞳に映らない あなたが願うなら そう 砂漠に恵みの雨が降り 嵐の夜の航海も終わる 憧憬