小説「一度、あきらめた場所で」第5部
第29声「ある唄の埋葬」
「-ある唄の埋葬-」
痛みに 価値をみつけよう
消えてしまうだけの物事なんて 寂し過ぎるから
きっと ある はずさ
孤独に 光を 灯そう
決して点かない灯りなんて 生まれてきた意味が ないから
きっと、ある はずさ…
きっと ある
ひととの距離をつくらず
入り込んでーー
でも、
自分は出さず
打ち解け合い
こころに触れるーー
でも、
自分は出さず
そうやって
理解されぬまま
終わった唄のために
痛みに 価値を見つけよう
終わった唄のために 人生を振り回されぬように
そうやって
誰にも理解されぬまま
決して点かない灯りなんて 生まれてきた意味がないから
きっと ある はずさ
きっとーー
あまりに、辛過ぎる 唄のために
辛過ぎる ある唄のための埋葬に
唄を埋めてしまおう
終わった唄のために、
痛みに 価値を見つけよう
終わった唄のために
人生を振り回されぬように
そうやって
誰にも理解されぬまま
決して点かない灯りなんて
生まれてきた意味が ない
きっと ある はずさ
きっとーー
それを見つけよう
痛みに 価値をみつけよう
孤独に 光を灯そう
決して点かない灯りはない
きっと、ある はずさ
それを見つけよう
第30声「ムーンライトと、ある限度のなかで」
「-自分という限界-」
この時期、ぼくは自分の限界を知った
ぼくという人間の人間性の部分のこだわりの限界
自分自身の疲弊のなかで
「やさしさ」
やさしい人間であること
普段の姿ではなく、ストレスが負荷したとき、
それでも優しさを他人に見せられる人間であるのかという
そのひとにとっての、ストレスの許容量
個体差があるのさ
いつもやさしいやつが、本当に、やさしいなんて、嘘
それは、物腰のやわらかさ
それは、見た目の先天性
それは、カタチダケ
中身がないのさ
ストレスを感じてない
そいつにもっと、負荷を掛けてやりな
それでも、立てるのかい?
精一杯さ
息苦しさのなかで
迫ってくる
他人事の世界のやつらには、葛藤など、ない
考えをしらない
愚かさのなかで
勝手な条件反射で生き
形式だけの
空っぽなやつ
自分自身で、自分自身の価値を紡いでゆくんだ
誰かの承認を得られぬ時
他人のなかで生きる
ある限度のなかで
自分に出来る精一杯を尽くしても
叶わぬ時
あなたの昨日を、あなたが引き継いで、
あなたの物語を、あなたが意味付ける
自分の振る舞いの限界を感じた時
変えられない何かに、ぶち当たった時
それでも生きなきゃならない時
本には、越えられない
あなたの生き方
音楽には、鳴らない
あなたの核心
ある限度のなかで
満月が 部屋のなかを透かしてゆく
階段を上る ぼくを 窓から
僕のおくまで 透かしてゆく
月のひかり
月のひかりが
増幅させる
哀しみ と 憎しみ
満月の周りを 夜のくもりが
漂い
月のひかり
月のひかりが、
増幅させた
辛さ や 孤独
満月が 部屋のなかを透かす
階段を上る 窓から
ぼくの心の奥まで 透かしてゆく
何故 離ればなれに 人生は
同じ空を 別にする
月のひかり
月のひかりが
増幅させる
哀しみ と 憎しみ
満月の周りを 夜のくもりが
漂い
月のひかり
月の光
増幅させた
辛さ や 孤独
階段を上る 窓から侵入して
ぼくの心の奥まで 透かして行ったーー
仕方ないのさ
誰もが
生きづらさのなかで
限度を感じてる
こころの奥を 透かされた時
見透かされた時
弱々しい物であろう
仕方がない世の中で
仕方なく、生きている
だれもが
だれもが?
だれか、居ないのか?
あんたを満足させるやつ
あんたにやさしさ見せるやつ
だれもが、孤独な唄、歌いやがって
もう、そういうのは、十分なんだ
僕らの弱々しさを増幅させず、強く、幸せに
試みた事、願った時間、変えようとしたひた向きさ
手拍子
手拍子
第31声「相容れない世界」
「-誰とも-」
春のすこし前ーー
職場に、これから辞めてゆく同僚の代わりとして若い女の娘が入ってきた。
事前に「こんな人物が入ってくる」という情報のうわさに聞く限り、
すこしワケありの女の娘なのかな…と勝ってに想像をした。
職場の戦力としては、あまり期待せずに、
とりあえず猫の手でもほしいような忙しさが日々あるので、
「ようこそ」という心持ちで迎え入れようと思った。
うわさの娘は、赤い茶髪で、くるくるとパーマをかけた短めの髪で、
若い頃、社会に出始めたとき、僕もあか抜けようと、これから羽を伸ばそうとしていた頃を思い出す。
20代前半の若い娘の雰囲気そのままが入ってきたなという印象だった。
マイペースの、ほんわかとした、のんびりとした、
でも、そこがその娘の良いところだとすぐに分かる。
そんな娘で、そんな気がした。
印象的だったのは、マンツーマンで、その娘に仕事を教え始めた時、
はっきりと
ぎゅるぎゅるぎゅる〜 ぐう〜
お腹の音が聴こえた。
笑いそうになった。
隠しようがないほど、はっきりと聞こえた。
でも、僕は胃が弱いタイプだったので
『ぎゅるぎゅるぎゅる ぐう〜』のその音に親近感を覚えた。
「僕のとよく似た、お腹の音だな」と、
そのとき感じた身近な親近感を何だか伝えたくなったけれど、
女性だし…と、聞こえなかったフリをした。
聞こえなかったフリをしながらも、
僕もイジワルで…その娘の顔をぱっと、観た。
その顔、赤くなっているだろうな…と思ってみたが、
何もなかったかのように平然と立っていて、
だが、僕と目線をすこし外し、どこかを観ているようで、観ていない感じ。
肝が据わっていたのか…?
いや、寝坊して、朝ご飯食べてないのか?
それとも、仕事のことを覚えるのに集中していたのか?
ちょっと興味深かった。
「きみも、お腹が弱いタイプなのかい…?」と
誰とも相容れない世界で
歳を重ねる事に身につけたことは、
自分の世界観を持つ事だった
それだ、他人との距離を隔てる要因として、
ただ、人との距離間を広げて
自分の内のなかで、
外には出ない何かの拡大にしかなっていないことに気づく
誰とも
誰ともに、なってしまう
誰とも、相容れない生き方に
そこで待ったが掛かって、今の現実に。
現実に、立たされている。
誰かと、重なる部分
誰かと、共有する事
誰かと、共有する時
『誰か』が 僕の現実に感じることが出来るのだろうか
「良かったですねえ、若い娘が入ってきて。」と、
辞めてゆく同僚が、僕に云った。
その娘は、近くに居て、耳に入るところで。
その娘が、どんな娘なのか。
僕は、もう気になっているのか?
だけど、彼女は若く、若いなりの、
これからの可能性を感じながら、生きているように視える。
彼女は、これからの、その可能性を体験するために、様々な世界に足を突っ込むのかもしれない。
そんなとき、ぼくのような人間は邪魔に思う。
ぼくは、他人との隔たりを、距離感を拡げようとしてきたのだから。
他人との可能性を広げようとしてこなかった。
彼女と、重なる部分を探すのか?
なくは、なかった。
『音楽』
その娘は吹奏楽部出身で、クラリネットを吹くと言った。
またあるとき
「どんな漫画を読むんですか?」
という話しになって、
僕が答えた漫画が、彼女が好きな漫画(アニメ版だったが)で
その漫画をまわりで好きなひとは居なかったから、珍しいと言った。
そこに、また、親近感を持つことが出来た。
だけど、会話をしていても、
彼女のこれから外側に変化してゆく世界観と、
僕の内側で拡げようとしている世界観とでは、
方向性が異なるのを感じた。
そして、足を引っ張るだろう。
僕は、歳をとったんだ。
こりかたまった、疲労の、疲弊した、重い腰があがらない、
自分の外側へと動かない世界観だ。
自分の内側で腰を落ち着けようと、じじくさい。
歳をとったな…。冒険は終わったのか?。
自分探しも。
第32声「遅れてきた感覚」
「-遅れてきた感覚-」
あれは 5月頃だったか
職場の近く、街の音楽行進がある日だった。
その日は、それが楽しみになるからと、
職場の利用者の方々を連れて見学にゆくことになっており、
僕はその係り(担当の階だけ)暑い、雲ひとつ空にないような、
太陽が照りつけるアスファルトの地面と、
音楽行進を見学する人の群れ、
それらの熱量を浴びる係りだった。
その日、あの娘は音楽行進に参加するため、仕事は休み。
だから利用者の人に、その娘が演奏している姿を見せられたらという思いがあった。
特別な意識はなく、僕が見たかったわけでも。
利用者の方と外に出るときは、デジタルカメラを持ってゆく。
撮ったあと、思い出を残すためではあるが、
有意義な活用方法はまだなくて、
外出するときに何となく持ってゆくアイテムだった。
お祭り好きの利用者さんを連れて、
アスファルトと、人の群れの熱量を歩いた。
人の群れは路肩を覆い、そこにスペースはない。
なんとか空きを見つけて、ひと1人分。
そこから、音楽の行進を覗く。
時間は、あの娘が参加する楽団に合わせたのかはもう忘れた。
あれは、どこどこの高校。
あれは、あの中学の。
あれは社会人の…と、楽団の先頭者が掲げて行進するプラカードを確認しながら、
お祭り好きの利用者さんに説明をして。
そうやって、すこし見学をしてからだった。
前もって、あの娘に楽団の名前を訊いていた。
その娘の楽団のプラカードが見えた。
利用者の方に「来ましたよ」と伝える。
僕は、カメラを構える。
ファインダーから覗くーー何処に居るのか、わからない。
その娘が見当たらなくてー楽団が進むーでも、楽器ーークラリネット。
クラリネットの演奏者たちが向かって、こちらに行進してきた。
ファインダー越しに探すーー見当たらないその事に?
そわそわした。
そのとき。
落ち着かない感覚だった。
そわそわとした、胸の鼓動が聴こえてきた。
そして
ファインダーの中で
その娘を捉えたーー
それは特別に、特別なものに、見えた。
好きになっているんだなと
気づく
もう一度、 恋に出逢う
帰り道、利用者さんを連れて歩く。
あの娘の楽団が行進を終えて、向こうの道路を歩いていた。
そこでも姿を追っていた。
いや、意識していないと自分に言い聞かせながら、何か気持ちの部分を装って。
横断歩道、あの娘が見えた。
友人なのか、歳の近そうな女の子と演奏を終えたその興奮について身体から感じるように話していた。
自分の感情に気づいた後、
その姿を眼で追っていた自分に気づき、
眼を伏せて、通り過ぎた。
ファインダーで覗いたとき、それは特別なことに思えた。
それが、愛 だったのか わからない
僕を縛っている価値観って、なんだろう?
僕は、何か、生き方を縛っている
幸せから、離れて
身近にも、特別があることを忘れて
遅れてきた感覚の中で、戸惑っているのか
僕は何かを果たしたかった
でも、それはこの方法ではなくて
前世に引っ張られているのか
余計な荷物を感じているのか
手放すべきものは?
叶えるべきものは?
普通のなかの特別な情景がある
でも、ぼくは 選択をしない選択もありえるのだと
後悔することって…?
第33声「誰かの面影に」
「-誰かの面影に-」
あの娘ーー誰かに似ていた
そうこうして…日々は過ぎていった。
仕事の中で、あの娘と時間を過ごす。
一度、仕事の帰りにあの娘の家まで車で送り届けたことがあった。
他愛のない会話で-それを心がけて-普通の会話を作って、
気持ちのないように…気持ちの何処かあるように
…仕事帰り、車内の時間は過ぎて、
その時間が特別なものでないように、そのまま自宅の前で降ろした。
その頃、好きな気持ちは隠したままでーー
そういうことじゃないんだよ
どの方向にも
険しさが
行き交う歩道に
渦巻いて
人生飛び込んで
深く潜ることを選んだら
自分の真摯な魂を
貫いてゆくだけ
きっと間違っていたんだ
正解が欲しいが
たぶん、もう遅い
外れた道に
石ころみたいな魂が
転がっている
そういうことじゃないんだよ
どの方向にも
険しさが
行き交う歩道に
渦巻いて
溝に飛び込んで
深く潜ることを選んだら
自分の真摯な魂を
貫いてゆくだけ
きっと間違っていたんだ
きっと間違えていたんだ
間違っているとしても
「恨むんなら自分を…」と分かってる
車で通り過ぎるとき
振り返ってしまったよ
そうだったのかもしれないし
そうじゃなかったのかもしれない
あの娘は、過去の誰かの面影に
引き摺っていたかもしれない、誰かの面影に…似ていた。
夜風が吹いて 涙が溢れて
夏の夜更けに 想いが溢れて
独りに気づいたら
道の半ばで とんずらさ
街へ出よう
何処か 抜け出せるはずだし
その先は きっと
希望が在るはずさ
夜道を歩く 街に流れて
真夏の夜空は 涙目にさせる
独りに気づいたら
道の半ばで とんずらさ
何処へ行こう?
もっと 抜け出せるはずだよ
この先は きっと、
何かが在るはずさ
ここを出よう
きっと 抜け道が在るはずさ
(行く宛てもないのに…?)
何処かへ行こう
もっと…
希望が在るはずさ
淀みながら
淀みながら
気流が入り乱れ
変わるはずだ
変われるはずだと
渦巻いている
様々な気流が
心を渦巻き
入り乱れながら
淀んでゆく
淀んでゆく…
これで、変わるはずだ
これで、変われるはずだ、と
開け放たれた扉に
吹きさらしの風が
淀んでゆく
溜まり場になった 心に
挙げ句
よく似ていたね あの娘に
服装が
あのTシャツ
あの後ろ姿
あの髪型
僕はあんまり成長してないのかな?
時間が進んでなかったみたいだ
後ろ姿は追わないよ
時間を進めよう
はっきり分かった
この土地を離れよう
よく似ていた あの後ろ姿は
最期の袖引き
季節は、秋に近づいた
風が 吹いて
雨が降り だした
この葉を 濡らす
立ち留まり ふさぎ込んだ
たまり場で 身動きができず
想い出に 縛られて
おいてきぼり
風が 風が吹いて
すべてを 持ってゆく
風が 風が巡り
言い聞かせる
もう いい もう いいんだよ
身動きできない 想い出に
縛られ 立ちつくしていたとき
風が 風が 吹いて
すべて 持っていった
風 風が 巡り
取り払う
もういい もう いいんだと
葉を揺らす
思い出す秋の日 ひとりぼっちの夜
上を向いて歩こう 坂本九
第34声「姿」
秋の前、夏頃に戻る
青葉市子の演奏会へ行った。
知ったのは、正月のラジオ。
坂本龍一などが出演していたセッション企画。
新聞のラジオ番組表を観て、何となく、ラジオを聴いた。
ベス・オートン系のスモーキーな声を出す、
ちょこちょこ見かけるタイプのシンガーだと感じた
(改めて聴くと、全くタイプは違う声だけど)。
うらやましかった。
ギターの弾き語りで、自分の個性が伸び伸びと深く…セッション
の中で色が水彩に溶けて生きている様子。
魅力的な音楽の中で。
それは、僕が感じつつ出来るはずだと思っていた方向性にあったから。
あの本ーー
僕が友人とのやり取りから始めた同人誌は、
いつの間にか自作の音楽を収録するようになって、
自分の可能性が発展してゆくのを感じていたがーー
せっかく見つけた喫茶店での演奏場も、
急に熱を失い辞め。
携帯ブログ上の創作は、
自分のホームページへの制作と移行が上手く行かず、
そして、携帯ブログ運営会社の破綻。
発表の場を失って、
そうそう上手く事が運ばない現実に、
プロの表現者へと、活動を移したかった意欲は薄れ、
そして、空中分解したとき。
手元には、まだ表に出していない可能性の音が遺って。
詩は、平凡な日常にまだ嘆いたまま、
灰の中から不死鳥を生む可能性にすがろうとした。
あきらめきれず、ギター教室に通い、
8ヶ月の間だったが、基礎的な部分の底上げが出来て、
その大切さと難しさを知り、拙
さから普通のやりかたに…真摯に向き合えるようになっていった。
それから…青葉市子の音楽から、七尾旅人を知り。
また、そこでも自分がやりたかった方向性を具現化して、
表現している人物が居てーー自分は…。
僕には、自分が感じるに過ぎないが、
可能性を残したままで、
拙いままの夢がまた叶えられるかもしれない…と望んでいた。
彼女の、彼らの、裏ではなく、表舞台で活躍する「姿」が
僕をまた“裏”側の工作に、その意義の闘いを誘う。
それがたまたま、夏ころに、
青葉市子が、北海道の田舎で演奏会を開くことを知り。
自宅から遠すぎない車で行ける距離に手が届く、偶然の機会。
たぶん、そこで僕は何か…何かを手に触れたかったのだと思う。
奥のドアから静かに歩いてきた女の子が、たぶん…と思いつつ、
青葉市子だと分かり演奏席に座ったとき、
30人も座れるかわからない程の狭い建物で、
客席との距離感ーー
静かにーーギターをスタンドから取り出し、
たぶん人の眼の重たい空気の針を感じながら、
マイクに青葉市子が指で軽く触れたーー
空気が張りつめて、一音も誤摩化せない雰囲気の距離のなか、
ギターの音でなく、マイクに寄せた声の振動から始まったーー
振動が空間に広がってーーギターはまだ弾いていない。
声の振動が持続し、反響し、空間を包み込んでゆくーー
声の広がりが次第に、
古い記憶の、過去のひとの流れを含んでいることに気づき、
長い時間の果ての重なりを経て-夢もあり- 過去が浮遊しているーー
これは、待っていた何か。
神々しい、感動という言葉では済まない、
軽はずみではない何か。
眼が潤む。本物の…本物。
憧れ…
成りたかった「姿」なのだろうか
そんな輝きを魅せられる そんなひとに
特別な存在に。
誰かよりも、向こうに居る存在に。
知りたかった事を魅せられる、輝きを魅せられるひとに
ヴェールの向こうに居た、手の届かない女の子のような
そういった『特別』な存在
特別になりたかったんだ
ぼくの「姿」は、特別ではない
特別 ではない
だからといって、諦められない自分が居る
僕はそこで、そこで触れたのは、自分にも出来るはずだと
いや…でも、分けてもらった勇気のような。
そんなことが出来ているひとを目の当たりにした現実
(まだヴェールの向こうに感じる)。
ひかりのふるさと
青葉市子さんの演奏。
そのときに深みに溢れた感じたこと
僕が19歳の頃に感じて、
自分の人生の繋がりに気づかされた光
何処かから射し込んだー光ーは、現実だったんだと信じられる
小説「一度、あきらめた場所で」第5部